イーサリアム価格は過去数回の取引で大きく下落し、市場全体のセンチメント悪化とともに損失が拡大している。今回の下落は、広範な弱気相場だけでなく、意図的な投資家の行動も反映している。
売り圧力の増大で、回復はより困難になった。同時に、分配リスクの継続により、大幅な安定化が起きる前にETHは一段安となる展開。
Sponsoredイーサリアム保有者が売却へ動く
クジラの動静がイーサリアム下落の大きな要因となった。過去1週間で、1万ETHから10万ETHを保有するアドレスは積極的に保有量を減少。これら大口保有者はこの期間に110万ETH超を売却した。現在価格換算で分配総額は28億ドル超。
これほどの大規模な売却は現物市場に直接的な圧力を与える。クジラが保有量を減らす場合、流動性はより低い価格帯で供給を吸収する。この行動は短期的な下落トレンドを加速しやすい傾向。
イーサリアムの場合、今回の売りが弱気モメンタムを強め、主要なテクニカル水準割れに寄与した。
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マクロ指標はイーサリアムの見通しについて、まちまちな状況を示す。データによれば、含み益状態にあるETH総供給量は50%を割り込んだ。含み益を抱える保有者が減る場合、不安心理が高まりやすい。この環境下では投資家が損切りをためらい、一時的に売却が減少することもある。
しかし同じ指標は下方向のリスクも示唆する。損失がさらに拡大すると、行動は急変する可能性。さらなる下落を防ぐため、投資家が売却に転じる場面も。このような環境下では、イーサリアム価格は、一時的な売り圧力の緩和後も再び下押し圧力に直面する可能性。
イーサリアム価格の反発余地は大きい
イーサリアムは本稿執筆時点で2,636ドル近辺で推移。直近2日間で12.7%下落。この下落により、上昇ウェッジ型チャートの弱気パターンが示現。パターンによれば、勢いが続けばさらに16%下落し、2,465ドルが見込まれる。
重要なサポート喪失により、このシナリオの確度が高まった。ETHは2,802ドルを下抜け、パターン崩れを確認。サポート割れ後、テクニカル構造の信頼性は増す。価格が元のサポートを回復しない限り、弱気継続が主要リスク。
環境が改善すれば、回復の道筋は残されている。イーサリアムが2,570ドル水準を維持できれば、買い手が反発を試みる可能性も。2,802ドルへの持続的な戻りが鍵。そこを再びサポートとできれば、弱気シナリオは無効となり、再び強さを示せる。