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1月のイーサリアムのクジラ、売買戦略に温度差

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著者:
Kamina Bashir

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編集:
Shigeki Mori

26日 1月 2026年 19:19 JST
  • イーサリアムの大口保有者は、一部が大量売却する一方で、他の一部は積極的に買い増している。
  • このコインは年初来で約5%下落し、$3,000を下回る水準で取引が続いている。
  • 価格下落や大口保有者の不透明感がある中でも、ネットワークの基礎は堅調だ。
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2026年1月下旬、イーサリアムを巡り大口投資家の行動が二極化している。オンチェーンデータによると、一部の大型保有者は保有分を積極的に売買し資本効率を高める動きを見せる一方、別の大口は価格下落局面で買い増しに動き、長期保有姿勢を鮮明にしている。分配と蓄積を巡る綱引きが市場で強まっている。

こうした相反する動きのなか、時価総額でビットコインに次ぐイーサリアムは需給の不安定さを映し、直近1週間で10%超下落した。暗号資産市場全体の調整局面において、大口の売買判断が価格形成に与える影響の大きさが改めて浮き彫りとなっている。

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1月の市場圧力下でイーサリアムクジラは何をしているか

BeInCrypto Marketsのデータによれば、イーサリアムは2026年初頭の上昇分をすべて消失した。時価総額2位の暗号資産は年初来で約5%下落し、3,000ドルを下回る水準での苦戦が続く。

本稿執筆時点で、イーサリアムの取引価格は2,863.66ドル。過去24時間で2.69%下落している。

Ethereum (ETH) Price Performance
イーサリアム(ETH)価格推移 出典: BeInCrypto Markets

こうした環境下で、クジラの動きはさらに二極化している。積極的な買い増し側では、Lookonchainが報告したように、OTCクジラアドレス「0xFB7」が2万ETH(5,613万ドル相当)を購入した。

同じクジラは過去5日間で合計7万13ETH(2億360万ドル相当)を積み増してきた。こうした買い増しの動きは目新しいものではない。

既報の通り、イーサリアムのクジラは先週1日で35万ETH超を新規に保有した。また、CryptoQuantのデータによれば、イーサリアムの取引所保有残高は引き続き減少している。

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これは売り圧力の供給が減少していることを示し、大口保有者がETHを取引所から引き揚げて長期保存に移しているとの見方を補強する。同時に、大口投資家による資本の回転も際立っている。

トランプ米大統領が支援するDeFiプロジェクトWorld Liberty Financialは、ビットコイン(BTC)からイーサリアムへの持ち分をシフトし、93.77WBTC(808万ドル相当)を2,868ETHへと交換した。別のクジラアドレス「0xeA00」は、120BTC(1,068万ドル相当)を売却し、3,623ETHへと資金を移した

ただし、すべてのクジラ活動が上昇傾向を示すわけではない。初期のイーサリアムクジラウォレット0xb5Abは、9年間の非稼働の末、5万ETH(1億4,525万ドル相当)をGeminiへ預け入れた。

「このアドレスは9年前、イーサリアム価格が約90ドルだった時にビットフィネックスから13万5000ETH(1,217万ドル)を引き出している。現在の価格は当時の32倍。今日5万ETHを送金後も、このアドレスは8万5000ETH(2億4,400万ドル)を保有している」と、アナリストEmberCNが付け加えた

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大口の取引所送金は、利益確定やポートフォリオのリバランス、資本再配分への動きである可能性から、しばしば売り圧力に対する懸念を引き起こす。

Lookonchainはまた、アドレス「0x3c9E」、通称「高値掴み・安値売りクジラ」による売却も強調した。過去3日間でこのウォレットは合計5,500ETH(約1,602万ドル)を平均2,912ドルで売却している。注目すべきは、同じアドレスが5日前にはより高い水準、2,984ドル近辺で2,000ETHを購入していたことだ。

イーサリアムのネットワーク動向、基礎の強さ示す

こうしたクジラ行動の分裂と低調な価格推移が続く一方で、イーサリアムのネットワーク基礎指標は上昇傾向のサインを発している。CryptoOnchainによると、イーサリアムの7日間単純移動平均アクティブアドレス数が過去最高の71万8000に達した。

「このチャートは、価格推移とネットワーク活動の間に明確な強気(Bullish)ダイバージェンスが存在することを示している。イーサリアム(ETH)の価格が停滞期にある一方、アクティブな参加者数は急増している」と投稿文は指摘した。

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CryptoOnchainは、変動が続くなかでもイーサリアムのネットワーク活動や実用性は依然として強固であると強調した。過去にも同様のダイバージェンスが上昇気流のシグナルになってきたと分析は付言する。

「レイヤー2の普及、DeFi活況、リテールの新規参入など理由は何であれ、データはネットワークが活力を保っていることを示す。市場は、この過去最高水準の基礎成長を反映する形で、ETH価格の再評価に動く可能性が高い」とアナリストは記した。

テクニカル面でも、アナリストは複数のシグナルを指摘し、イーサリアムが上昇に向かう可能性を示唆している。

過去最多のアクティブユーザー数、取引所残高の減少、テクニカルシグナルの組み合わせは、イーサリアムへの期待を一段と高めている。ただし、暗号資産全体の動向やマクロ経済環境が、大きな値動きのタイミングに影響を及ぼす可能性がある。

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