米連邦預金保険公社(FDIC)は日本時間27日、破綻したシリコンバレー銀行(SVB)をファースト・シチズンズ・バンクシェアーズが買収することで合意に達し、全ての預金および貸付金の買取・譲受契約を締結したと発表した。
ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズは米ノースカロライナ州に基盤を置き、傘下には中堅地銀であるファースト・シチズンズ銀行を抱える。
ベンチャー企業の多くが利用していたSVBは3月10日、カリフォルニア州の規制当局により閉鎖命令を受け、破綻した。FDICは破綻したシリコンバレー銀行の管財人に任命されていた。
今回の買収により、ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズはSVBが保有する約720億ドルの資産(9兆4,500億円相当)を165億ドル(2兆1,600億円相当)の割引価格で取得する。約900億ドル(11兆8,200億円相当)の有価証券および他の資産は管財人であるFDICに残される。旧SVBの全17支店は現地時間27日より、ファースト・シチズンズ銀行の店舗として開業する。
SVB破綻は暗号資産(仮想通貨)業界にも大きな影響を与えた。米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」は、発行元のCircle社が準備金の約8%にあたる33億ドル(4,300億円相当)をシリコンバレー銀行に預けており、精算リスクが高まったことから一時0.87ドル台までディペッグしていた。
その後、バイデン大統領が破綻したSVBおよび同時期に破綻したシグネチャー銀行の預金者がすべての資金にアクセスできるようにすると演説で発表し、金融システムの危機回避を目的とした救済措置を承認した。直後からビットコインをはじめ主要銘柄が軒並み急反発し、現在も暗号資産(仮想通貨)市場は全面高となっている。
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