GMOコインは3月23日正午より、メタバース関連暗号資産「ワイルダーワールド(WILD)」の取り扱いを取引所の現物取引サービスで開始する。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の公表情報によれば、国内の暗号資産交換業者によるWILDの取り扱いは今回が初めて。同上場によりGMOコインの対応銘柄は合計23種類に拡大する。
ワイルダーワールドとは—AIとブロックチェーンが融合したメタバース
ワイルダーワールド(Wilder World)は、フォトリアルな3Dグラフィック、高度な人工知能(AI)、およびブロックチェーン技術を組み合わせた次世代のオープンワールド型メタバースプロジェクト。ゲーム内のあらゆるアイテム——土地、乗り物、装備品——は非代替性トークン(NFT)として発行され、プレイヤーが自由に保有・売買できる仕組みを採用している。現在はレーシングゲームとFPS(一人称視点シューティング)の体験版が公開されており、一般向けの正式リリースに向けた開発が継続中だ。
WILDはこのエコシステムの基軸トークンとして複数の機能を担う。保有者はプロトコルの重要事項に関する投票権を持ち、運営側による一方的なルール変更を抑制する分散型ガバナンス構造を支える。また、プレイヤーの経験値やランクといった実績がブロックチェーン上に記録されることで、データ改ざんや不正行為が実質的に不可能となり、育成したキャラクターや資産の希少性・信頼性を高める仕組みとなっている。
WILDの最新価格動向と市場概況
WILDの直近価格は本稿執筆時点で約0.02372ドルで、過去24時間の取引高はおよそ25万2000ドル規模となっている。過去7日間では約15%の下落を記録しており、流通するトークン供給量は約4億8000万WILDで、時価総額は約1077万ドルとなっている。
また、過去最高値は7.44ドルを記録しており、現在はそのピークから約99.7%下落した水準で推移している。価格の変動幅が大きい銘柄であり、投資にあたっては十分なリスク管理が求められる。
GMOコインの取扱開始と国内市場への影響
GMOコインにおけるWILDの取扱開始は段階的に進む。まず2026年3月21日(土)午前11時よりWILDの「預入」サービスが開始され、同23日正午からは取引所での現物取引および「送付」サービスが利用可能となる予定。取引ルールの詳細は3月19日(木)にGMOコインの公式サイトで公開される見通しだ。
GMOコインは2016年10月設立、翌2017年9月に暗号資産交換業者として金融庁に登録された国内大手事業者の一つである。今回の上場は、国内投資家がメタバース関連の暗号資産へアクセスできる窓口を初めて公式に開く動きとして位置づけられる。なお取引にはスプレッドが発生するほか、暗号資産は価格変動リスクを伴い、元本は保証されない点に留意が必要だ。