ビットコイン(BTC)は、アジア市場の早朝取引で12万3700ドルを突破し、過去最高値を更新。暗号資産市場全体に強い上昇圧力を与えた。多くの専門家は、BTCのさらなる上昇が近いとみている。最大の暗号資産であるビットコインが金との正の相関関係を背景に、上値を追う展開になる可能性が高いと予測する声が強まっている。
ビットコインの今後は?ゴールドとBTCの相関がさらなる上昇を示唆
カプリオール・インベストメンツ創設者のチャールズ・エドワーズ氏は、X(旧Twitter)で金とビットコインの価格差が拡大していると指摘した。氏によれば、ビットコインは歴史的に時間をかけてこのギャップを埋める傾向があるという。
エドワーズ氏は、現在の価格差が2020年当時と類似していると述べた。当時、この状況はビットコインの強い上昇局面に先行していた。

また、2021年までにビットコインは金のパフォーマンスを上回った。歴史が繰り返されるなら、BTCは現在の最高値を更新し、さらなる高値を目指す可能性がある。
暗号資産投資家のジェル氏もこの見方を支持しており、金が先行し、その後ビットコインが追随する傾向があると述べた。氏は、この動きがBTCを15万ドルに押し上げる可能性があると予測している。
ビットコインが上昇し続ける理由
金やビットコインの価格上昇予想は、現在の市場環境を踏まえれば現実的なものといえる。クリエイティブ・プランニングのチーフ・マーケット・ストラテジストであるチャーリー・ビレロ氏は、金とビットコインが2025年の最も好調な資産であると指摘している。
金(+29%)とビットコイン(+25%)は、2025年の主要資産の中でトップパフォーマンスを誇る
同氏は、過去に両者が同一年内でトップ2を占めたことはなく、2025年は特異なケースだと強調。また、The Kobeissi LetterはX上で、BTCと金が多くのマクロ要因から恩恵を受けていると分析している。
市場解説によれば、2025年7月の米国関税収入は前年同期比300%以上増加し、過去最高の296億ドルを記録。トランプ政権下では年間3500億ドル超が見込まれている。
一方で、米国の財政赤字は7月に470億ドル増加し、政府支出は6300億ドルと過去最高に。関税収入は赤字の約1割しか賄えていない。
記録的な関税収入にもかかわらず、米国は7月に受け取った額のほぼ2倍を支出した。支出削減が実現すれば、トランプ大統領の関税政策は赤字削減に寄与する可能性があるが、現状ではギャップは依然大きいとThe Kobeissi Letterは述べた
こうした経済背景は、金融不安定化の中で安全資産としての金とビットコインへの需要を高めている。インフレ圧力の高まりも一因だ。
12か月以上にわたり述べてきたように、これは金とビットコインの双方にとって最良の基本環境だ
The Kobeissi Letter
さらに、CME FedWatch Toolの最新データでは、9月に米連邦準備制度が利下げを行う確率が95.8%に達している。

BeInCryptoの以前の報道では、FRBの利下げは暗号資産市場に強気要因となる可能性が高いとされる。金とBTCの相関やマクロ経済環境は、ビットコインの上昇がまだ終わっていないことを示しており、市場は今後の上値余地を注視している。
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