金は過去最高値を更新した後、顕著な調整局面を迎えている。10月21日には12年超ぶりの急落を記録した。
一方でビットコイン(BTC)は上昇基調にある。アナリストの間では金から暗号資産への資金移動が起きているとの見方が広がる。BTCへの資本流入が鮮明になれば、暗号資産市場全体の追い風となる可能性がある。
Sponsored金の上昇は終わったのか
BeInCryptoは以前に報じたように、今月金は上昇傾向を続けていた。トランプ大統領の発表に続く関税によるボラティリティで暗号資産市場が揺れる中でも、伝統的な安全資産として強い需要を集めた。
実際、投資家が物理的な金を購入しようと、地金販売店の外に長い列ができた。この急騰の中、金は月曜日に1オンスあたり4381ドルの過去最高値を記録した。
しかし、金の記録的な上昇中、アナリストは市場のピークの可能性と差し迫った調整を警告していた。彼らの警告はタイムリーだった。
火曜日、金価格は6%以上急落し、2013年以来の最も急激な1日の下落を記録した。本稿執筆時点で、金は1オンスあたり4129ドルで取引され、過去24時間で約5%下落している。
プロのトレーダーであるピーター・ブラントは、金の最新の売りの規模に注目し、金の市場資本が1日で推定2兆1000億ドル減少したと指摘した。
“市場資本の観点から見ると、今日の金の下落は、存在するすべての暗号資産の価値の55%に相当する。@PeterSchiffのペットロックは今日2兆1000億ドルの価値を失った。それは2102億ドルに相当する,” とブラントは書いた。
金の歴史的下落がビットコインに与える影響
一方、金が苦戦する中、ビットコインは勢いを増している。BeInCrypto Marketsのデータによれば、BTCは過去24時間で0.51%上昇した。
本稿執筆時点で、108,491ドルで取引されている。アナリストのアッシュ・クリプトによれば、これらの異なる動きは、金からビットコインへの資本の移動が始まったことを示している。
以前、アッシュは10月に短期間の市場の下落があり、その後第4四半期の強力なラリーが始まると予測していた。彼によれば、第4四半期のラリーはビットコインとアルトコインを新たな高値に押し上げる。この現在のシフトは、彼の予測が現実になり始めている最初の兆候である可能性がある。
“昨日、金からビットコインへの大きな移行の時が来たと伝えた。今日、その移行が始まった,” とアンソニー・ポンプリアーノは付け加えた。
さらに、市場調査会社のスイスブロックは、金が下落する中でビットコインが急騰するのは新しいことではなく、同じパターンが以前にも現れていると指摘した。
“4月に金は3日間で5%下落し、その直後にビットコインがマクロボトムから抜け出し拡大した一方で、金は統合した。投資家の金への逃避は、教科書に反するパターンを生み出している（指数が上昇し、金も上昇）。金とBTCは逆方向に動いており、このデカップリングはビットコインが年を締めくくるために必要な窓口となる可能性がある：ビットコインスタイルで激しく上昇する。これが最後のチャンスかもしれない,” と投稿は読んでいる。
この中で、ビットコインの長期的な可能性が再び注目されている。以前、バイナンスの創設者CZはビットコインが最終的に金を追い越すと予測していた。
“予測：ビットコインは金を逆転する。正確にいつかはわからないが、時間はかかるかもしれないが、そうなるだろう,” とCZは述べた。
このような逆転を呼ぶにはまだ早いかもしれないが、最新の市場状況は明らかにビットコインに有利である。この勢いが続けば、現在の移行は構造的な変化の初期段階を示す可能性があり、金とビットコインの長年の競争の次の章を定義することになるかもしれない。
