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9月のゴールド急騰ービットコイン18万5000ドル到達の分析

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著者:
Nhat Hoang

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編集:
Shota Oba

09日 9月 2025年 19:31 JST
Trusted-確かな情報源
  • 2025年9月、金価格は$3,659に急騰し、過去最高を記録した。中央銀行の需要と世界的な債務不安が投資家の信頼を変化させたためである。
  • アナリストは、金が$4,000を超える可能性があると予測している。一方、ビットコインは90~100日遅れる可能性があり、2025年第4四半期には$167,000から$185,000になると予測されている。
  • 銀の価格が$41に上昇し、資本がビットコインから伝統的な安全資産に移る懸念がある。
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2025年9月、金は4週連続で上昇し、1オンスあたり3,659ドルの史上最高値を更新。ビットコイン投資家は相関に注目しつつ、BTCが追随する局面を待っている。

しかし、資本の流れはより複雑だ。貴金属の上昇が、一部の投資家の関心をビットコイン(BTC)からそらしているとの見方も出ている。

専門家、金価格の上昇継続を予測

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ブラックスワンキャピタリストのヴェルサン・アルジャラは、X上でクレスキャット・キャピタルのデータを引用し、外国の中央銀行が1996年以来初めて米国債よりも多くの金を保有していると指摘。これを踏まえ、金が4,000ドル超へ上昇する可能性を示した。

他のアナリストも強気継続の根拠を追加。エンドゲーム・マクロは、X上で金が1980年のインフレ調整後ピークを上抜け、45年ぶりの節目を迎えたと説明した。

インフレ調整後のスポット金価格。出典:Barchart
インフレ調整後のスポット金価格。出典:Barchart

背景には、膨張する米国の債務、FRBへの信認低下、地政学リスクの高まり、新興国中銀による記録的な金購入などがある。これは現在の金融システムに対する信頼低下を映す。

金が上がるのは「光る金属が好きだから」ではなく、システムへの信認が揺らいでいるからだ — Endgame Macro

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同様に、ブリッジウォーター創業者レイ・ダリオは、債務負担を背景としたスタグフレーション環境を警告。債務のマネタイズに依存するシステム下では、相対的に米ドルの魅力が落ち、金が優位になりやすいとする。

金の上昇がビットコインに新たな希望をもたらす

著名アナリストのジョー・コンソルティは、金が通常BTCを約100日リードすると指摘。金の方が流動性・分布ともに大きいためだという。

一部はラグを90日と見るが、概ね「約3か月以内にBTCが追随」という見方がコンセンサスだ。

ビットコイン対金(100日リード)
ビットコイン対金(100日リード)。出典:Joe Consorti

この観点はBTCを金の「エコー」と位置づける。来週の最初のメンテナンス利下げが予想される中、2025年Q4の強い成長を見込む声も強い。

BTCはエコーブーム。来週の初回メンテナンス利下げ、Q4のセットアップは良好だ — Joe Consorti

テフラ・デジタルは、BTCと世界のM2、そして金との相関を分析。BTCはM2拡大に約102日遅れ、金の上昇に約200日遅れて追随する傾向があるとする。

世界のM2、金、ビットコイン
世界のM2、金、ビットコイン。出典:Tephra Digital
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この相関が維持されれば年末は非常に興味深い。チャートは16.7万〜18.5万ドルを示唆 — Tephra Digital LLC

アプローチは異なるものの、ジョー・コンソルティとテフラ・デジタルはともに金とビットコインに強気の見通しを共有する。

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他方で懸念も残る。銀は直近で41ドル超と2012年以来の高値を更新。金・銀がBTCより資金を吸引し、フローが貴金属へシフトする可能性が議論されている。

資本は急騰した資産(BTCなど)から、金属のような伝統的な安全資産へ移り始めているようだ — LBroad

さらに、ピーター・シフは、ビットコインを金建てで見ると2021年11月のピークより約16%低いと指摘。投資家の間で、BTCより貴金属が選好される局面が続く可能性も示唆される。

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