金価格は4月7日のアジア時間早朝に0.5%下落した。米国とイランの対立でセンチメントが冷える中、1トロイオンスあたり約4640ドルで推移。
この下落は厳しい3月をさらに拡大させた。金は2008年10月以来となる月間で最大の下げ幅を記録。過去8カ月間の連勝が止まり、価格は13%超下落。
2008年以来最悪の月を記録した金だが、取引高は歴史的急増
売りが始まったのは、2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃が原油価格を急騰させた直後。
「金の2026年3月の大幅な下落は、安全資産需要の崩壊だけが原因ではなかった。もっと深い要因はマクロにあった。米ドル急騰や、名目・実質米国債利回りの月末にかけての上昇、イラン関連の原油ショックを受けた連邦準備理事会の政策見通しの大幅な修正により、XAU/USDおよび金先物が大きく下落した」とEBCの最近の記事。
しかし、価格下落が伝えられるなかでも市場参加は高水準を維持している。コベイシ・レターによると、2025年の金の1日平均取引高は3610億ドルに達した。
さらに、店頭取引と取引所での取引高はそれぞれ1日当たり1800億ドルと1740億ドルに増加。上場取引の1日取引高も70億ドルに急増。
コベイシ・レターによれば、金は今や大半の主要金融資産を超える取引規模となった。1日3610億ドルは、米国短期国債の1860億ドル、ユーロ/英ポンドの1690億ドル、ダウ平均の約1000億ドルを上回る。
アップル、エヌビディアおよびテスラの合算でも2025年は1日平均260億ドル。2021年の1日平均1340億ドルのほぼ3倍。
「金市場の取引活動は過去最高ペースで急増している」と投稿。
一方で中銀による買いも続いた。世界黄金協議会によれば、落ち着いた1月を経て純増は19トンを記録。前月の低調からは回復したが、2025年の月間平均26トンには及ばず。
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