ゴールドマン・サックスとJPモルガンは、ヘッジファンド向けにプライベートクレジット市場の下落に賭ける投資手段を整備した。報道によれば、両社は同市場と連動する上場企業のバスケットを組成し、流動性の乏しい領域に新たな価格形成を持ち込む構えである。信用市場の変調は資金循環を通じて暗号資産にも波及しうる。
エコノミストのモハメド・A・エル=エリアン氏は「同分野は既に情報の選別が難しく、企業間の差異も見えにくい状況にある」と指摘した。
今回の金融商品は、1兆8000億ドル規模のプライベートクレジット市場が過酷なストレステストに直面する中で登場した。ブラックロックの260億ドル規模のHPS・コーポレートレンディングファンドが3月上旬に出金上限を設定、償還の増加に対応した動きだった。
ブルー・アウル・キャピタルも個人向けファンド1本で四半期ごとの償還を恒久的に停止した。投資家の不安は、貸し手がソフトウェア企業へ多大なエクスポージャーを抱えている点に集まる。AIの進化で同分野への圧力が増している状況。
エル=エリアン氏は以前から、このストレスの兆候が2007年8月のような早期警告サインなのか疑問を呈していた。”ショート”ツールの誕生はこうした懸念をさらに強めている。ゼロヘッジによれば、
「2008年はサブプライムが危機の引き金となったが、今回は次回のクレジット危機の震源地は1兆8000億ドル規模のプライベートクレジット市場でほぼ全員が合意している状況」
暗号資産市場にとっては、プライベートクレジット市場の崩壊が重要な変数となる。ストレスでさらなるデレバレッジが波及すれば、BTCのような流動性資産も売り圧力を受ける可能性がある。
しかし、もしこの危機で中央銀行が金融緩和を迫られる場合、通貨価値下落に対するヘッジとしてのビットコインのマクロ論は一層強化されるだろう。
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