投資家はアルトコインへの資金配分において、ますます選別的になっている。この変化により、アルトコインシーズンはこれまで以上に選択的となっている。ジーキャッシュ(ZEC)などのプライバシーコインは、市場全体に広がる恐怖の中でも依然として優先事項である。
グレースケールの最新データおよびレポートによると、ZEC保有者のセンチメントは12月も安定を維持した。一部の指標はむしろ上向き傾向を示した。
SponsoredZcashシールドプールが過去最高値を記録
zkp.babyのデータによると、Shield Pool(シールドプール)にロックされたZECの総量が過去最高値を記録した。この数値は500万ZECを超え、流通量のおよそ30%を占める水準となった。
シールドプールはジーキャッシュの中核的な機能であり、ユーザーがZECを透過型アドレスからシールド型アドレスへ変換することを可能にする。この仕組みにより、プライバシーが強化される。
なお、11月を通じてシールドプール内のZEC量は約480万で推移した。この安定は、ZEC価格が一時60%近く下落した際も続いた。データは、ZEC保有者が長期的な信念を維持し、短期的な変動を無視していたことを示唆している。
12月にはZEC価格が70%超回復した。同時にシールドプールは過去最高値を更新した。これらの動きは投資家の信頼をさらに強化した。この状況を背景に、BitMEXの元CEOで著名投資家であるアーサー・ヘイズ氏がZECに対して強気な見通しを示した理由がうかがえる。
「ベアの涙は、私の支えとなる。ZECの最初の到達点は1000ドルだ」 — アーサー・ヘイズ氏 発言
今回の過去最高値到達は、ジーキャッシュの魅力が高まっていることを示す。また、プライバシーやセキュリティを重視するデジタル資産へ資金が広く流れる流れが強まっていることも示唆する。
Sponsoredグレースケール、プライバシー重視アルトコイン6銘柄を紹介
グレースケールの2025年第4四半期レポートは、ジーキャッシュの地位をさらに強化した。グレースケールは世界最大級の暗号資産投資会社である。
同レポートでは、四半期を力強い成長を受けた調整局面と総括した。その一方で、プライバシーコイン分野が際立つ存在となった。
グレースケールはプライバシー重視のアルトコイン6種類を取り上げた。ジーキャッシュはプライバシー分野だけでなく、グレースケールが追跡するトップ20全体でも先頭を走った。
「2025年第4四半期のトップ20銘柄には、ジーキャッシュ(ZEC)、モネロ(XMR)、ダッシュ(DASH)、ディクレッド(DCR)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、ベルデックス(BDX)など、いくつかのプライバシー関連トークンが含まれていた」と、グレースケールは報告した。
BeInCryptoの最近の報告では、XMRはZECよりもオンチェーン利用が強い状況を維持していることも示された。XMRやZECの上昇に乗り遅れた投資家は、DASH、DCR、BATなど、時価総額の小さいプライバシーコインも検討するかもしれない。
グレースケールは、機関投資家の関心がより強いプライバシーを備えた資産へ移りつつある点を強調した。データ漏洩などのスキャンダルが続発する中、こうした流れはますます顕著となっている。
また同レポートは、プライバシーコイン分野が2026年も力強く成長すると予測した。DeFiやWeb3アプリケーションとの統合がこの拡大を後押しする見通しである。