グレースケールは、米国証券取引委員会（SEC）に対し、スポットドージコイン上場投資信託（ETF）の立ち上げを申請した。この動きは、最も有名なミームコインの一つを主流の投資ポートフォリオに組み込む可能性がある。
このファンドは、NYSE ArcaでティッカーGDOGとして取引される予定で、既存のグレースケールドージコイントラストをETF構造に変換する。注目すべきは、トラストが現在約250万ドル相当の資産を保有している点である。
ドージコインETFの今年の承認に市場の期待
8月15日のS-1申請書によれば、新しいETFの目標は、投資家にドージコインの価格に直接触れる機会を提供することだが、投資家自身が資産を保有する必要はない。
グレースケール・インベストメンツ・スポンサーズLLCとグレースケール・オペレーティングLLCが共同でこの商品をスポンサーし、CSCデラウェア・トラスト・カンパニーが受託者として、BNYメロンが移転代理人および管理者の役割を担う。
さらに、コインベースとコインベース・カストディ・トラスト・カンパニーがファンドのブローカーおよびカストディサービスを担当する。
しかし、グレースケールはドージコインに焦点を当てたファンドの競争において単独ではない。
競合他社のレックス・オスプレイとビットワイズもドージコインETFの申請を行っており、ミームコイン投資のニッチ市場を狙う競争が激化している。
これまでのところ、SECはドージコインETFを承認しておらず、アルトコインに関連する商品の慎重な姿勢を反映している。この慎重さは、ミームコインの上場投資商品がすでに注目を集めているヨーロッパとは対照的である。
ドージコインは、2013年にジョークとして作られたが、時価総額が数百億円に達するトップ10のデジタル資産に成長した。
イーロン・マスクと小売トレーダーによって増幅されたポップカルチャーの台頭は、重要な機関投資の採用に進化した。現在では、一部の企業がDOGEを支払いに受け入れたり、企業の財務戦略に組み込んだりしている。
それでも、リスクは残る。ドージコインのボラティリティとビットコインやイーサリアムと比較した場合の限定的な機関利用は、SECに慎重さを与える可能性がある。
しかし、現在の暗号資産に好意的な米国政府の姿勢により、市場のセンチメントは楽観的である。
ポリマーケットの暗号資産投資家は、米国の規制当局が年内にDOGE ETFを承認する確率を75%と見積もっている。
承認されれば、この商品はドージコインの草の根的な小売支持層と機関資本の間の橋渡しをする可能性があるとアナリストは述べている。
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