HBARの価格は、11月21日の安値0.12ドル付近から約26%回復した。過去24時間で約4%上昇しており、短期的にはまずまずの回復と言える。
しかし、この反発は信頼性に欠ける。チャート上で唯一強気といえる状況が急速に弱まっており、指標も支持ではなく弱まりを示している。
Sponsoredカップ・アンド・ハンドルの勢い鈍化、ブルパワー減少
HBARの短期的な強気ケースは4時間足チャートにある。11月20日から11月23日の間、価格はカップ・アンド・ハンドルパターンを形成した。カップ・アンド・ハンドルは価格が下がってから上がり(カップ)、その後小さなプルバック(ハンドル)を形成する一般的な強気のパターン。価格がハンドルの頂点を上回って初めてブレイクアウトが起こる。
HBARの場合、そのブレイクアウトレベルは0.147ドル付近。
0.158ドルをしっかり超えると、カップそのものが破られ、パターンの目標である0.194ドル付近が有効になる。このパターンの無効化は0.143ドル以下。
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しかし、問題は単純だ。
市場の強さを平均価格と比較するBull Bear Power(BBP)指標は、11月23日以降弱まっている。BBPはまだプラスだが、下降傾向であり、パターンがブレイクアウトに勢いをつける必要がある時に買い手が制御を失っている。
Sponsored Sponsoredこれは、コンソリデーション中には通常のことだが、HBARはあまりにも急速に弱まっている。価格が0.143ドルを下回ると、ハンドルは下方にブレイクし、この場合、カップ・アンド・ハンドルのセットアップが崩壊し、唯一の強気トリガーが消える。
大規模な資金流入だけでは不十分
その弱さは日足チャートにも見られる。HBARは依然として下落チャネル内で取引されている。下落チャネルは、高値と安値が直線的かつ平行に下落する際に形成される。価格は11月21日にこのチャネルの下限に達し、約27%反発したが、その動きはすぐに消えた。
チャイキン・マネー・フロー(CMF)の説明がこれを明らかにする。CMFは、ビッグマネーがトークンに流入しているか、流出しているかを測定する指標。11月初めからそのトレンドラインを下回り、ゼロを超えていない。ビッグマネーは、この反発を支えていない。11月8日から10日の同様のCMFの失敗も、HBARの価格下落につながった。
CMFがトレンドラインを越えてゼロを超えるまでは、どんな反発も単なる反応であり、トレンドの変化ではない。それが、4時間足でのハンドルブレイクアウトが失敗しやすい理由でもある。
HBAR価格水準:主要突破がない限り反発は弱いまま
日足のHBAR価格の動きも同様の弱さを確認している。
上昇を続けるためには、HBARは以下を突破する必要がある。
- $0.169 — 0.618リトレースメントと下落チャネルの上部トレンドラインからの抵抗
- $0.182 — より強い日足での抵抗
しかし、これらのレベルは、重要なカップ・アンド・ハンドルのレベルである0.147ドルと0.158ドルがまずブレイクした場合にのみ現れる。
これらのブレイクアウトがどれも起こりそうにないのは、CMFがポジティブに転じ、強気筋が4時間足で勢いを取り戻さない限り、という理由からだ。
下方の動きは上方よりも明確だ。日足で0.140ドルを下回ると、0.122ドル、11月21日の安値、チャート上で最も重要なサポートが露呈する。0.140ドルを下回ると、以前形成されたカップ・アンド・ハンドルの形が無効化される。
もう一つ重要な点は、下落チャネルの下部トレンドラインがきれいに接触したのが2カ所だけであり、構造的に弱いということ。売り圧力が再度高まれば、それを下回るのはそれほど難しくない。
弱気の状態を無効化するためには、HBARはまず0.169ドルを取り戻し、その後に0.182ドルを取り戻す必要がある。これらのレベルを上回ることで、構造が逆転し、0.198ドルへの道が開けるが、これには強い強気の力とCMFの完全な回復が必要。