HBARは瀬戸際に立たされている。同トークンは過去24時間で約2%下落し、今週ではほぼ10%の下落。HBARの価格は複数の短期サポートを割り込み、現在は0.12ドル付近にとどまっている。
この水準は非常に重要な局面。HBARは崩壊ゾーンからわずか1%上の水準で推移しており、ここを下回れば価格は0.10ドル台へと押し下げられる可能性が高い。この下落幅は現在の水準から12~13%に相当。ただし、1つだけ強気なシグナルが、現状を何とか支えている。これが崩れれば、さらなる急落もあり得る。
Sponsored大口資金の撤退で地合い悪化
最大の圧力の要因は、HBARの大口保有者の動静にある。
これは、チャイキン・マネー・フロー(CMF)で確認できる。CMFは、価格の動きと取引量を組み合わせて、大口資金が流入しているか流出しているかを示す指標。CMFが0より上なら大口買いが、0を下回れば売り圧力が優勢な状況。
HBARのCMFはここ最近、急激に悪化している。12月7日以降、CMFは400%以上も低下し、マイナス圏で推移。以前の下落場面ではCMFがプラスを維持しており、買い手が売り圧力を吸収してきた。しかし今回は支えが消失した。
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さらに明確な弱気乖離も見て取れる。10月10日から12月14日にかけて、HBAR価格は切り上げてきた一方で、CMFは切り下げて推移。この現象は、最近の価格安定が大口資金による力強い需要に支えられていなかったことを意味する。
Sponsored Sponsored要するに、価格は維持を試みる中で、大口が静かに撤退していた。この需給不均衡がHBAR価格の脆弱性を高めている。
強気シグナルはいまだ下支え
こうした大口資金の弱気な動向とは裏腹に、1つのモメンタム指標が強気のシグナルを点灯中。
その指標は相対力指数(RSI)。RSIは直近の価格変動の強さやスピードを見るもの。売り圧力に息切れ感が出ているかどうかの判断材料になる。30付近の水準は売られすぎを示唆。
HBARの日足チャートでは、RSIが強気のダイバージェンス(乖離)を形成している。11月21日から12月14日にかけて、HBAR価格は安値を更新したが、RSIは高値圏を維持。このクラシックな強気乖離は、トレンド転換の前兆となることが多い。
Sponsored Sponsored補足:HBAR価格は明確な下落トレンドにあり、直近3カ月で48%超の下落幅。
この現象は、売り手が依然として価格を押し下げているものの、1回ごとの影響力が弱まっていることを示す。下落は続いているが、売り主導の勢いには陰り。このRSIダイバージェンスが、現時点で唯一残されたHBARの強気材料だ。
HBAR価格 下落進行か反転か
価格推移が最終的な帰結を左右する。現在のHBARは、数週間にわたり上値を抑え続けてきた下降トレンドラインを下回って推移。同時に、価格はトレンド系フィボナッチサポートの0.12ドル付近に位置。この水準が、下降型三角持ち合いパターンの下限として機能している。
Sponsoredこのゾーンが最後の防衛線。
もし0.12ドルを明確に割り込めば、次の主要サポートは0.10ドル付近。下落幅は12~13%となり、弱気トレンドがさらに加速する。
持ち直しには、HBAR価格が0.13ドルを再び上回る必要がある。この水準は主要なフィボナッチ戻しゾーンとも重なり、買い手が再び参入し始めるサインとなる。
より明確な転換は、0.13ドル超でのみ実現可能。そうなれば価格は下降トレンドラインを再び上抜け、ベア(弱気)構造から中立への転換となる。