ヘデラ(HBAR)の価格は0.092ドル近辺で推移し、年初来で13%下落している。ビットコインは同期間で約20%下落。この差には理由があり、HBARが健闘している背景には3つの明確なデータポイントがある。
両トークンは同じマクロ環境で動いているが、ETFフローの動き、テクニカル構造、センチメントの推移は2026年にかけて大きく異なった。HBAR価格は反発してはいないものの、下落幅が小さい。ベアマーケットでは、この「下げ幅の小ささ」が素早い回復への第一歩となることが多い。
HBAR ETFへの資金流入が好調、ビットコインは下落
HBAR現物ETFは2025年末に導入されて以降、すべての月で純流入超となった。初月の流入額は4439万ドル。だがその後は大きく減少し、2026年3月には212万ドルとなり、ピーク時から約95%減少。それでも重要なのは、どの月も純流出に転じなかった点だ。これはセンチメントを下支えする要因になった可能性がある。
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一方、ビットコインETFは2025年末以降、複数回純流出超の月が記録された。持続的な流出はBTCに対する機関投資家の信頼低下の表れ。HBARの薄いが一貫した流入は、ETF保有者の根強さを示す。
先述したように、センチメントデータもこの乖離を裏付ける。ビットコインのポジティブ・センチメント・スコアは2月初旬に1196まで達したが、現在54となり、この3か月で約95%下落した。
HBARのポジティブ・センチメントも2月14日の38.98から現在16.80まで下落。しかし下落率は約57%にとどまる。HBARのセンチメント低下はビットコインの半分以下。このコミュニティと市場の信頼感の緩やかな低下が、HBARの相対的な持ちこたえに寄与している。
ETFフローとセンチメントが相対的な強さの背景となる。ただしヘデラ価格が実際に上昇に転じるかは、独自のテクニカル要因次第。これが冒頭で触れた3つ目の重要チャートとなる。
RSIダイバージェンス、2週間で2度出現
Bybitの日足チャートでは、12月30日から3月22日にかけて標準的な強気なダイバージェンスが形成。期間中、HBAR価格は安値を下回って更新し、RSI(相対力指数)は高い安値を付けた。現在のRSIは44.80。
これは一過性の動きではない。同様のダイバージェンスは3月14日にも表れ、HBARはおよそ12%反発。その後、上値抵抗にあった。直近の3月22日のダイバージェンスでも約8%の動きが生じている。短期間に強気なダイバージェンスが相次いで点灯していることは、売り圧力が徐々に弱まっていることを示唆。反発幅は現状、 長期トレンドを反転させるレベルには届いていないが、下げ止まりの兆しとなる。
現在の反発が本格的な上昇に発展するかは、今後の価格水準次第。ただし、価格推移を占ううえで「ある層」のポジショニングも重要となる。
スマートマネーがHBAR価格を下支えできるか
インフォームドな参加者の動きを示すスマートマネー・インデックス(SMI)も、その見方を補強している。SMIは3月22日のRSIダイバージェンス直後、シグナルラインを上抜け。これは3月14日ダイバージェンス直後の動きと同じ。スマートマネーは、これらのダイバージェンスを無視せず売買しているようだ。
HBAR価格がダイバージェンスを本格的な上昇勢いに転換するには、まず0.101ドル(フィボナッチ0.382水準)を上抜ける必要がある。この価格帯は直近の反発時も上値の天井となった。
より強い確認シグナルは0.107ドルで現れる。これはチャート上で最も重要なスイング高値の1つである。0.107ドルから0.110ドルゾーンを日足で上抜けてクローズすれば、スマートマネーのポジショニングが裏付けられ、0.124ドル(1.0エクステンション)、最終的には1.618フィボナッチ拡張の0.146ドルへと道が開かれる。
下値では0.088ドルが直近のサポートとなる。このゾーンを終値で下抜けると、スマートマネーの楽観論が後退し、HBARは0.072ドルまで下落するリスクが生じる。現在、0.107ドルが回復本格化と反落の分岐点となっている。