ハードウェアとAI技術を活用したデジタルサービスを展開するハウディは11日、ステーブルコイン事業を担う100%子会社「ハウディ・クリプト」を設立した。同社はブロックチェーンや暗号技術を活用した製品開発を進め、クリプトウォレット・サイナー「Openloop」を開発した。法定通貨を裏付けとするステーブルコインの普及拡大を見据えた戦略的な事業展開となる。
暗号技術の専門家が新会社設立を主導
ハウディ・クリプトの代表取締役社長には、ハウディ会長の浅田一憲氏が就任した。浅田氏は1997年に情報セキュリティ技術企業「株式会社オープンループ」を創業し、2001年に上場させた実績を持つ暗号技術の専門家だ。
新会社では、ハウディグループが培ってきたハードウェアおよびAI技術の開発力を背景に、暗号・セキュリティ事業を専門的に推進する。
ステーブルコインは法定通貨を裏付けとすることで価格変動が小さく、決済手段としての実用性が高いことから、今後の急速な普及が見込まれている。ハウディグループはこの市場拡大を捉え、ブロックチェーン関連技術の研究開発を加速させる方針だ。
署名デバイス「Openloop」を開発
ハウディ・クリプトは、ブロックチェーン上のトランザクション署名を安全に行うクリプトウォレット・サイナー「Openloop」を開発した。国内で企画開発された専用デバイスで、EAL6+認証セキュアエレメントを搭載する。秘密鍵の生成・管理と署名処理をデバイス内で完結させることで、外部からの攻撃リスクを最小化する設計となっている。
同デバイスはAI時代における人間の最終承認デバイスとしての活用を想定している。ブロックチェーン技術は暗号資産に限らず、デジタル資産管理やスマートコントラクトなど多様な分野で利用が拡大しており、安全なトランザクション承認の需要が高まっている。