デジタル資産トレジャリー(DAT)は市場全体の下落を受けて圧力が強まっている。ビットコインやイーサリアム、ソラナを保有する企業は、2025年末以降の価格急落で多額の含み損を抱えた。一方で、ハイパーリキッド(HYPE)を積み増した企業は逆行高となり、2026年のDATランキングで首位に浮上する可能性がある。
ハイパーリキッド戦略の含み益5億9500万ドル
Artemisのデータによれば、最大の公開HYPE保有企業であるHyperliquid Strategies Inc.(PURR)は、5億9510万ドルの含み益を有している。同社は1820万HYPEを保有しており、その時価総額は7億5530万ドル。一方、別のHYPE DATであるHyperion DeFiも330万ドルの含み益を記録している。
「Hyperliquid Strategies($PURR)は直近のHYPE購入で約7800万ドルの含み益を出している。2026年2月3日時点で、同社は1億2950万ドルを投じ、約500万HYPEを取得した。これは2026年の中で最も好調なDATの一つ、もしくは最も好調なDATである」とあるアナリストが記している。
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株価のパフォーマンスも好調。Google Financeのデータによれば、PURR株は年初来でほぼ70%上昇している。
これと比較して、MicroStrategy(MSTR)は同期間で1%超下落している。同社の含み損は3月18日現在、10億ドル以上に膨らんでいる。
最大の企業イーサリアム保有者であるBitmine Immersion Technologies(BMNR)は、年初来で約14%下落しており、ETHポジションによる含み損は現時点で推定60億ドルに達している。
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このパフォーマンスの差はカギとなる変数、つまりHYPEの価格の違いに起因する。HYPEトークンは年初来で60%超上昇しているが、BTC、ETH、SOLといった主要コインはいずれも下落している。
この上昇は主にハイパーリキッドのHIP-3アップグレードに関連している。これが取引高の大幅な増加をもたらしている。
現在、ハイパーリキッドは、原油、金、株式などの現実資産を24時間取引できる重要な取引プラットフォームとなっている。これにより発生した手数料は、HYPEのデフレメカニズムに直接還元されている。
この構造的な追い風がPURRの割高感を同業他社に対して維持できるか、あるいはHYPE DATモデルにさらなる機関投資家の資金を引き寄せるかは、今後数か月のハイパーリキッドによる現実資産取引の拡大次第である。