インターコンチネンタル取引所(ICE)は3月27日、Polymarketに対して新たに現金で6億ドルの直接投資を完了した。これは、同プラットフォームへの数十億ドル規模のコミットメントの最終分として実施されたもの。
発表によれば、ICEはさらにPolymarketの既存株主から最大4000万ドル相当の証券を買い取る意向も示した。
10億ドルから20億ドルの全面コミットメントへ
ICEは2025年10月にPolymarketに直接10億ドルを投資した。その初回の取引では、Polymarketのプレマネーバリュエーションが約80億ドル、ポストマネーで90億ドルと評価された。
これは伝統的金融企業によるDeFiへの最大級の本格参入と見なされた。
本日の追加の6億ドルおよび予定される株式買収により、ICEは当初の投資契約に基づく全ての義務を完了したことになる。
NYSEの親会社であるICEは、これらの投資は決算や資本還元計画に重大な影響を与えないと説明した。
一方、今回の最終分に付与された評価額については非公開。ICEは「Polymarketの資金調達ラウンドが完了した際に明らかにする予定」と述べた。
主流金融への飛躍を遂げるプラットフォーム
ICEの初回出資以降、Polymarketは急速な成長を遂げた。現在、利用トレーダーは130万人を超え、累計取引高は181億ドルを突破している。
デイリーアクティブユーザーは過去1年で約2万人から5万8000人近くまで増加した。
プラットフォームはまた、TKOグループ・ホールディングスと複数年にわたる独占的パートナーシップを締結し、UFCおよびZuffa Boxingの公式予測マーケットとなった。
さらに、プロ向け取引層の導入と、高度な分析ツールや機関投資家向け執行ツールの提供も計画中。
一方、ブルームバーグは2025年11月、Polymarketが120億ドルの評価額で新たな資金調達を目指していると報じた。これは前回の調達から20%の上昇となる。
創業者シェーン・コプラン氏がICEのジェフリー・スペレヒャーCEOと共にNYSEの開場ベルを鳴らしたことで、米国でのIPOの可能性についての憶測が高まっている。
ICEの役割は資本供給にとどまらない。同社はPolymarketのイベントドリブンデータを機関投資家に届ける独占的グローバルディストリビューターとなり、トークン化事業にも共同で取り組むことに合意した。
この関係がパートナーシップの域にとどまるか、あるいはより運営への関与に発展するかは、現在進行中の資金調達ラウンドの条件によって決まる見通し。