JUP市場は岐路にある。強い売り圧力が続く一方で、ファンダメンタルの好材料やテクニカルな反発シグナルが見え始めている。
果たしてJUPは反発の底を築くのか、それとも下落基調を強めるのか。
Sponsored基本要因:BTC統合と機関エクスポージャー
ジュピター(JUP)は直近で重要な発表を行った。JupNetがBitcoinKitと統合し、ネイティブBTCをクロスチェーンDeFiで活用できる道を開いた。貸付やイールドファーミング、流動性供給などにBTC資本が容易に流入すれば、JUPのユーティリティは拡大する。
また、欧州の大手発行体21SharesがJUPへの投資商品AJUPを発表。これにより機関投資家もエクスポージャーを持ちやすくなり、小売依存度の低下と市場認知度向上が見込まれる。
テクニカルシグナル:0.41ドル付近の反発を模索
一方で現物市場は下落圧力が強い。BeInCryptoによれば、JUPはATHから78%下落。時価総額とTVLの乖離が広がり、需給の弱さが浮き彫りになっている。
テクニカル的には0.41ドルでサポートされ反発の兆し。0.44〜0.45ドルが重要なレジスタンスで、ここを突破すれば0.48ドルを試す可能性がある。MACDは強気クロス、RSIも売られ過ぎ圏から上昇しており短期的には反発余地がある。
しかし全体のモメンタムはまだ弱気優勢。0.45ドル突破が短期反発の条件となる。
コミュニティの声と信頼回復への鍵
パートナーシップや商品発表だけでは不十分との指摘も多い。投資家からはトークン買い戻しやバーンを求める声が強まっている。
「買い戻しやバーンを実行すべきだ。今の価格推移は惨めだ。十分な収益を得ているはずで、ホルダーに信じる材料を与える必要がある」 – Xユーザー
DefiLlamaによればジュピターは依然として24時間取引量で上位のDEXアグリゲーターに位置。累積手数料は12.4億ドル、収益は3.13億ドルに達している。
さらに、MeteoraのTGEでJUPステーカーに3%割り当てられたことは、ステーキング需要を喚起する施策として評価されている。こうした流動性インセンティブは短期売り圧力の緩和に寄与する可能性がある。
総じてJUPの回復は「条件付き」だ。ファンダメンタルの好材料を実効性のある形で実現し、売り圧力を和らげ、コミュニティとの信頼回復を伴うことが前提となる。