ブロックチェーン・インフラプロバイダーLayer Zero Labsは4日、シリーズBラウンド(スタートアップ企業に対するシリーズAラウンドの続きとなる投資ラウンド)で1.2億ドル(約158億円)を調達した。なお、今回のシリーズBラウンドを経て、同社の評価額は30億ドル(約3,950億円)となった。
今回の調達により、2022年3月の1.35億ドルのラウンドから評価額が3倍に。業界への投資が減速したベアマーケットの中で、異例9桁額の資金調達となった。さらに資金調達には、a16Z、セコイア・キャピタル、サムスン・ネクスト、BOND、サークル・ベンチャーズ、オープンシー・ベンチャーズなどを含む、合計33の企業が参加。調達した資金は雇用の拡大、アジア太平洋地域での企業の存在感の向上、ゲーム領域の事業を強化などを目的に活用される予定だ。
LayerZeroのプラットフォームは、ローンチから1年で急成長。総ロック額(TVL)は70億ドルを超え、取引総額も60億ドルを超えている。
本件を受け、LayerZero Labs共同創設者ライアン・ザリックCTOは「一つのチェーンに固執する時代は終わった。今後はオムニチェーンアプリケーションの時代なのだ。LayerZeroは、インターネットのように、それぞれのブロックチェーンの開発者やユーザー・コミュニティを繋ぐ統一されたエコシステムを構築することで、ブロックチェーンに革新をもたらすだろう」と語った。
オムニチェーンとは、複数のブロックチェーン間で相互運用可能なアプリケーションを開発および実行する概念。中間者なしで異なるブロックチェーン間のやり取りをシームレスに行うことが可能。
Layer Zeroとは
カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーを拠点とするLayerZeroは、分散型アプリケーション開発者に向けて相互運用性とクロスチェーン・メッセージ・インフラを提供。複数のブロックチェーン間でのやり取りを中間者なしでの実現を目指す。Layer Zeroが実装されることで複雑なアプリケーションの構築が可能となり、チェーン間でのシームレスなやり取りが実現される。LayerZeroは、分散型金融(DeFi)のPancakeSwapやSushiSwap、TraderJoe、Uniswapをはじめとする多くのオンチェーンアプリケーションで対応している。
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