ユニスワップは、イーサリアム上に構築された人気のプロトコルであり、トークンスワップに対応しているだけでなく、自動マーケットメイカー(AMM)としても機能し、分散型取引所に流動性を提供しています。プロジェクト自体は非常に優れたファンダメンタルズを持っていますが、本稿では、ユニスワップ(UNI)の将来性と価格動向に焦点を当て、トークノミクス、テクニカル分析、その他のインサイトをもとに価格予想を行っています。
※ご注意:本記事には古い数値や情報が含まれています。2025年以降の最新分析は年明けに更新予定です。それまでの間は、最新のデータに基づいた予測をご覧いただくために、ユニスワップ価格予測ツールをご利用ください。
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ユニスワップの価格予想とファンダメンタルズの役割
ユニスワップは、ユーザーが取引・流動性プールへの参加・トークンのスワップなどを中央管理なしで行えるプロトコルです。
このプロトコルは分散型取引所(DEX)としても機能しており、ボットを用いたアルゴリズム取引や、他のブロックチェーンやエコシステムとのクロスチェーンブリッジ構築も可能です。また、イールドファーミングやステーキングといった他のDeFiプロダクトの基盤としても活用されています。
ネイティブトークンであるUNIはガバナンストークンとして機能しており、保有者は意思決定(アップグレード、手数料構造の変更、トークン統合など)への投票権を持ちます。DeFiプロトコルにおける意思決定は極めて重要であり、その結果がプロトコルの方向性を左右します。
さらに、UNIはただ保有するだけでなく、特定の流動性プールでステーキングすることでパッシブインカムを得ることも可能です。

以下は、ユニスワップに関するその他の注目すべきポイントです:
- 参入障壁が低い:誰でも簡単に取引や流動性提供が可能
- 継続的なプロトコル開発:アップグレードや機能追加が頻繁
- AMM(自動マーケットメイカー)モデル採用により、オーダーブック不要で即時取引が実現
- DeFiアグリゲーターや分析ツールなどのweb3プロジェクトの基盤にもなっている
- 2023年10月に過去最高の取引量(1,000億ドル)を記録
- ビットコインのサイドチェーン「Rootstock」にも展開し、対応範囲を拡大中
知っていましたか?
2023年第2四半期、ユニスワップは全DEX(分散型取引所)の中で66%以上の現物取引量を記録し、分散型取引市場のリーダー的存在となっています。
ユニスワップのDeFiでの存在感と価格の予想
ユニスワップはイーサリアムブロックチェーン上でスタートしたものの、2023年3月24日時点では、イーサリアム、アービトラム、ポリゴン、バイナンススマートチェーン、セロ、オプティミズムの6つのチェーンにまたがって、**39億ドル相当のTVL(Total Value Locked:総預かり資産)**を記録しています。

そして2023年12月時点には、12チェーンに展開されており、TVLもわずかながら増加しています。これは、ネイティブトークンであるUNIにとってポジティブなサインと見ることができます。

ユニスワップは、TVLでランク付けされたDeFiプロトコルの中で第5位に位置し、過去30日間で9.67%の純増を記録しています。
「ユニスワップはピーク時に時価総額225億ドルに達した。参考までに言うと、BYJU’Sの企業価値は約210億ドル。ユニスワップは創業からたったの3年。CeFi(中央集権型金融)の利益を奪っているDeFi企業は革命的な可能性を秘めている。」
— Akshat Shrivastava(Wisdom Hatch創業者):Xよりしかし、ユニスワップ(UNI)の価格予測が楽観的とされる理由はそれだけではありません。ユニスワップは、競合であるスシスワップ(人気面)、パンケーキスワップ(BSC起源でイーサリアムユーザー数が少ない)、カーブファイナンス(対応トークン種別の面)などと比較しても、優れた評価を受けています。
ただし、ユニスワップの価格予測をさらに押し上げるには、TVLの拡大とエコシステムの拡張が鍵となります。アバランチ(Avalanche)がユニスワップV3を自ネットワークに導入したこと、LuxWorldがユニスワップとの連携を発表したことなどから、短期的には前向きな見通しが立っています。
なお、ユニスワップの価格は、2021年5月にUniswap V3のローンチ後、過去最高値の44.97ドルを記録しました。
このV3は、流動性と取引実行の最適化に特化したバージョンであり、AMMやDeFiの中でもユーザーに特に人気のある要素が何かを示しています。2021年は暗号資産市場全体が強気相場だった年でもありました。次のブルマーケット(2024年予想)でユニスワップの価格がどうなるかにも注目が集まります。ユニスワップの価格予測とトークノミクス
初期のトークン配分では、UNIの60%がコミュニティへ、18%が投資家へ割り当てられました。また、2024年までの総供給量は10億枚に上限が設定されています。全供給量の配布が完了した後は、毎年2%の恒久的インフレが発生し、ネットワークの持続性、参加インセンティブ、分散性の維持を目的としています。
Uniswap token allocation: Uniswap トークン保有状況に目を向けると、2023年3月時点で上位100アドレスが全体供給量の約84.43%を保有しています。また、現在の時価総額ベースでは、全供給上限(10億枚)のうち59.82%が流通中です。
UNI token holding stats: CoinMarketCap このような恒久的インフレや保有の集中化は、長期的な価格にとってネガティブな要素と捉えられる可能性があります。ただし、必ずしも悪材料とは言い切れず、取引量が時間と共に増加すれば、これらの影響を打ち消す効果も期待できます。
Uniswap analytics: CoinMarketCap さらに、ユニスワップの分析によると、UNIトークン保有者の約73%がガチホ勢(長期保有者)であり、価格に対して楽観的な姿勢を見せているようです。
ユニスワップの価格予測に影響を与える主要指標
ユニスワップの直近30日間の取引量は32%減少しており、これはプロジェクトにとってポジティブな兆候とは言えません。ただし、取引量の下落にもかかわらず、2023年3月の取引量(緑の棒グラフ)は2月よりも高水準で推移していました。
一方で、取引手数料(ネットワーク手数料)は2023年初頭に月次ベースで約9%増加しており、ユーザーがネットワーク利用のためにより多く支払う意欲があることを示しています。
Uniswap price prediction and trading volume: Token Terminal 2023年末に向かって、ユニスワップの取引量および手数料が再び増加傾向にあり、採用率の上昇を示唆しています。
Uniswap trading volume and fees in December: Token Terminal また、2023年3月および12月にかけて、アクティブユーザー数は過去30日間で6.5%増加しており、これはユニスワップエコシステムとその多様な機能に対する人気の高まりを示している可能性があります。
UNI active users: Token Terminal Uniswap active users: Token Terminal TVL(Total Value Locked:預かり資産)の動きに関しては、2023年3月1日前後に急上昇が確認されました。3月13日頃に一時的な下落が見られましたが、その後は全体的に安定した推移を見せています。
なお、TVLの大部分はイーサリアムブロックチェーン上に集中しています。アービトラム上でのTVLも徐々に増加しているものの、イーサリアムほどの規模にはまだ達していません。
DeFi 90-day TVL: Messari 2023年12月時点では、TVLの伸びはやや鈍化しているものの、年末にかけてわずかな上昇傾向が見られます。これは、年末にかけてDeFi領域へ新たな資金が流入していることが背景にあります。
Uniswap TVL action: DeFiLlama 総合的に見て、これらの指標は短期〜中期的には良好な位置づけにあります。また、イーサリアムの「Shanghaiアップグレード」により大量のETHがアンロックされ、アービトラムのエアドロップ申請が加速している現在、ユニスワップでの新たな流動性マイニング需要により取引量が急増する可能性があります。
ユニスワップ(UNI)の価格予測とテクニカル分析
ユニスワップ(UNI)の長期的な価格予測に入る前に、まず短期的な見通しを確認しておく必要があります。
2023年初頭の分析
覚えているでしょうか?私たちは以前、7.53ドルがUNIにとって重要なレジスタンスラインになると予測していました。実際、UNIはこの価格を突破できず、高値は7.37ドルに抑え込まれました。以下がその分析の一部です:

UNIがウェッジ(くさび型)パターンの内部で取引されていることが分かります。過去には上側トレンドラインを超えようとした試みもありました。現在のレジスタンスは6.92ドル付近ですが、7.53ドルを明確に突破できれば、10ドルへの上昇も視野に入ります。

加えて、100日移動平均線と200日移動平均線のクロスが、今後の価格動向に大きく影響する可能性があります。100日線が200日線を上回る「ゴールデンクロス」が発生すれば、UNI価格が上昇トレンドに転じ、上側トレンドラインへと向かう可能性があります。
2023年12月の分析
現在、UNIは上昇ウェッジパターンの内部で推移しており、下側トレンドラインを下抜けする可能性もある状況です。また、取引量(緑色のボリュームバー)の不足も買い圧力を弱めています。現時点では5.6ドル付近が強力なサポートラインとして機能しています。
しかし、7.2ドルを突破し、その後7.53ドルのレジスタンスを超えられれば、UNIは新たな高値に向かう可能性があります。

長期チャート分析
短期分析を終えたところで、週足チャートに移行し、長期的な価格予測に取り組みましょう。
なお、2023年の価格予測はDeFi採用状況やファンダメンタルズの影響により一部外れましたが、長期的な価格トレンドの予測自体は今も有効です。
パターン分析
未マークの週足チャートを確認すると、明確なパターンが浮かび上がってきます。UNIは高値を更新しながらも、その後はやや低めの高値を記録し、レンジ相場に入っていることがわかります。しかし、RSIのダイバージェンス(乖離)が示されていることから、パターンが再び上方向にブレイクする可能性もあります。

このため、次の高値(ハイアーハイ)を探ることが、長期価格予測の出発点になります。
次に、チャート上で高値と安値のデータポイントをマークし、価格変化を定量的に分析していきます。

※複数の高値・安値が存在しますが、分析を分かりやすくするために一部のみマークしています。
価格変化の分析
仮に新たな高値、または新しい価格パターン(A2)が出現すると仮定し、最後の安値(P)から次の高値を導き出す必要があります。
A〜C区間とP〜C区間は、フォールドバックパターンによって鏡写しのように見えるため、各ポイント間の価格変動率と変動日数を抽出します。


ここでは、異常値(A〜Mの-97.86%、M〜Bの11417.48%)を除外し、平均的な値を使用します。
- 高値→安値の平均下落率:48.58%(期間:7〜105日)
- 安値→高値の平均上昇率:205.52%(期間:14〜189日)
これらのデータをもとに、2023〜2030年以降の最低価格と最高価格の予測を行います。
ユニスワップ(UNI)価格予測 2023年
予測されていた14.54ドルには届かず、UNIは7.37ドルで横ばいに終わりました。しかし、2024年にも同じ分析手法を用いることは可能であり、まずは重要なレジスタンスである7.53ドルを突破する必要があります。以下が、当時の詳細な2023年分析内容です。
週足レベルでの強気なダイバージェンスを根拠に、価格パターンが転換すると仮定した場合、次の高値A2は2023年5月頃に14.54ドルに到達する可能性がありました。このタイムラインは、暗号資産市場全体の状況やマクロ経済的要因によって変動します。成長率は、先述の安値→高値の平均上昇率(205.52%)をベースにしています。

なお、以前のテクニカル分析では、2023年にUNIが15ドル以上へ上昇する可能性があると予測していました。
次に、2023年の価格下限についてですが、14.54ドルから48.58%下落した場合の下限値は7.44ドルになります。ここでは、下落までの期間を最大想定の105日と仮定しています。
実際、ユニスワップの価格は2023年初頭に5.25ドル付近まで下落しており、さらに大型ホルダー(Whale)による売却の影響で、最安値は3.88ドルまで落ち込んでいます。
ユニスワップ(UNI)価格予測 2024年
見通し:強気(Bullish)
2023年のセカンドボトムを7.44ドルとした上で、再び**安値→高値の平均上昇率(205.52%)**を適用すると、2024年初頭には22.75ドルが予測される高値B2となります。したがって、2024年の価格予測における高値は22.75ドルです。
※この予測には、楽観的な強気相場を前提とした要素が含まれています。
ただし、2023年の水準を基にすると、まず14.54ドルに到達することが重要です。また、2024年にこの高値が形成されるためには、下限は7.53ドルで、これはかつてのレジスタンスがサポートへ転換したラインです。
現在価格からの想定最大ROI:264%
ユニスワップ(UNI)価格予測 2025年
見通し:強気(Bullish)
次の安値N2を高値→安値の平均下落率48.58%で予測すると、2024年の下限は11.72ドルとなります。そこから安値→高値の205.52%上昇を適用すると、2025年の価格は35.836ドルに到達する可能性があります。

※この価格は2024年後半にも到達する可能性がありますが、便宜的に2025年の最大予測価格として扱います。また、この高値(C2)からの下限、つまり2025年の最安値は18.39ドルと見積もられます。
現在価格からの想定最大ROI:474%
ユニスワップ(UNI)価格予測 2030年
見通し:非常に強気(Very Bullish)
2025年の安値から再び205.52%の成長率を適用すると、2026年にはUNIの価格が56.19ドルに達する可能性があります。これは、過去の最高値を上回る水準です。

すでに2025年の安値と2026年の高値が確定しているため、2030年までの最大価格を外挿法で予測できます。これにより、2030年の価格予測は311.072ドルとなります。
現在価格からの想定最大ROI:4885%
ユニスワップ(UNI)の長期価格予測(〜2035年)
見通し:非常に強気(Very Bullish)
2030年までの予測に加えて、長期保有者向けに2035年までの価格予測も見ていきましょう。以下の表に、各年の想定される最高値・最安値をまとめています:
ここで簡単にUNIをUSDに変換できます。
年度 | 最高価格(ドル) | 最安価格(ドル) |
---|---|---|
2023 | 7.37 | 3.88 |
2024 | 14.54〜22.75 | 7.53〜11.72 |
2025 | 35.836 | 18.39 |
2026 | 56.19 | 34.84 |
2027 | 70.23 | 43.54 |
2028 | 115.89 | 71.83 |
2029 | 173.83 | 135.58 |
2030 | 311.07 | 192.86 |
2031 | 373.28 | 231.43 |
2032 | 503.93 | 393.06 |
2033 | 604.72 | 471.68 |
2034 | 755.90 | 589.60 |
2035 | 1133.86 | 884.41 |
ユニスワップの価格予測は信頼できるのか?
このユニスワップ価格予測モデルは、短期・長期両方のテクニカル分析をもとに構築されています。さらに、ファンダメンタルズ、オンチェーンデータ、トークン保有比率といった要素も加味されており、UNIの将来を包括的に捉えるためのものです。
ただし、予測された水準は、プロジェクトに対する市場の感情や、暗号資産市場全体の動向に左右される可能性があります。
よくある質問
ユニスワップは2025年にいくらになる?
ユニスワップは1,000ドルに到達するのか?
ユニスワップはステーブルコインなのか?
ユニスワップは2030年にいくらになる?
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