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Ledger、秘密鍵復元サービス「レジャー・リカバー」提供開始

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暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業Ledger(レジャー)は16日、秘密鍵復元の有料オプションサービス「レジャー・リカバー」早期アクセス版を提供開始した。レジャー・リカバーは、ウォレットの秘密鍵を3分割したうえで暗号化し、レジャーを含めた第三者の企業に分割保管してもらうサービス。ユーザーの安全性や利便性の向上を目的としている。

レジャーのハードウェアウォレットを利用するユーザーは今後、同オプションに加入することで、ウォレットの秘密鍵を紛失した場合に復元ができる。

公式情報によると、レジャー・リカバーの正式なサービス提供開始日は未定。現在、同社フラッグシップモデルNano X利用者のうち、条件を満たす一部ユーザーのみサービスへの早期アクセスが可能。同社が提供するウォレット管理アプリLedger LiveのAndroid OSまたはiOS版からオプション加入ができる。PC版Ledger Liveアプリからは加入できない。また、早期アクセス期間中のサービス提供対象国はEU圏、英国、カナダ、米国のみとなっている。

一方、サードパーティ企業が秘密鍵の保管を請け負うレジャー・リカバーのサービスに関し、批判や懸念の声が多く上がっている。レジャーは「レジャー・リカバー加入者本人のみが秘密鍵にアクセスできる」としているが、オプション加入時に身分証明書が必要となり、個人IDが秘密鍵と紐づけられる点にも批判が集まっている。

秘密鍵とは:
暗号資産ウォレットへのアクセスを認証し暗号化するために使用される、秘密のパスコードを人間が読める形式に変換したもの。リカバリーフレーズ、シードフレーズ、ニーモニックフレーズとも呼ばれる。12個や24個の英単語から構成され、ハードウェアウォレットを紛失または破損するなど、ウォレットへのアクセス不能になった場合、秘密鍵を使用することでウォレットの復元が可能となる。

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Shunsuke-Saito.png
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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