Web3分散型ソーシャルグラフを提供するLens Protocolは26日、Optimistic L3スケーリングソリューション「Bonsai」のベータ版をローンチした。
レンズプロトコルは現在、イーサリアム仮想マシン(EVM)ベースのネットワークであるPolygonに展開。オプティミスティックL3スケーリングソリューション「Bonsai」では、Polygon上でのトランザクションをオフチェーンで処理することにより、スループット(一定時間あたり処理できる取引数)を大幅に向上させ、トランザクションコストを削減する。「Bonsai」はレイヤー3ネットワークと分類されるため、レイヤー2ネットワークのようにデータ圧縮を行わない。その代わりに、データ可用性レイヤー、つまり、トランザクションデータの保存に特化したネットワークを介してトランザクションを処理する。

データ・アベイラビリティ(DA)レイヤーは、オンチェーンにデータを保存しないために使用される。オンチェーンリソースを既存のデータ・アベイラビリティのストレージに指定することででコストを削減することが可能。DAレイヤーは、投稿、コメント、ミラー、いいねなどの「レンズネイティブアクション」を保存するために使用するとされている。
「Bonsai」はEVMチェーン上で署名アクションを実行し、ガスを消費せず、データ可用性トランザクションがDAレイヤーにエクスポートされる。誰でもデータのチェックが可能で、証明と署名付きトランザクションを提供し、トランザクションそのものはシミュレーションで実証される。さらに「Bonsai」ではデータは分散型レイヤーに保存されるため、中央集権的な事業者にコンテンツを管理されることはない。ユーザーはコンテンツの所有権を保持し、レンズのエコシステムのが部分的に欠如しても、データは検証・アクセスが可能。コンテンツを引き続き使用可能となる。
なお、同プロトコルは、スケーリングソリューション名「Bonsai」が他のWeb3事業者によって使用されていたことを確認。これを受け、本稿執筆時では新たな同スケーリングソリューションの名前を募集している。
Lens Protocolとは?
Lens Protocolは、分散型金融(DeFi)の大手プロジェクト「Aave」を開発したWeb3企業「Aave Companies」が立ち上げたプロジェクト。分散型ソーシャルネットワークの基礎を提供する。アプリ開発者は、Lens Protocolの技術を利用することで、簡単にソーシャルネットワーク機能をアプリケーションに組み込むことが可能。同プロジェクトは、ソーシャルネットワーキングの分野で革新的な技術を提供することを目指す。
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