ライトコイン(LTC)は2021年以降の下落基調を抜け出せず、個人投資家の資金流入が細る状況が続いている。一方、相場の低迷局面で機関投資家の買い増しが静かに進んでいることが最近の分析で明らかになった。
直近では累計約370万LTCを取得した動きが確認され、市場では需給改善を指摘する声もある。アナリストの一部は、こうした積み上がりが価格の100ドル回復を後押しする可能性に言及している。
Sponsored機関投資家、価格下落局面で370万LTCを買い増し
今年、企業・機関投資家がデジタル資産の保有を拡大し、暗号資産ETFが相次いで登場する中、ライトコインもこのトレンドに加わった。
ライトコイン・レジスターのデータによれば、2025年末時点で国債およびETFによるLTC保有量は約370万枚となり、総額は2億9600万ドルを上回った。
「現在、10の上場企業および投資ファンドが370万枚超のライトコインを保有している。2025年8月以降、100万LTC増加した」とライトコイン財団がコメントした。
このチャートは、過去1年間にわたる持続的な積み上げを示す。2025年に新たな高値を付けていないにもかかわらず、この傾向は続いている。
Sponsored Sponsored主な保有者にはグレースケール、ライト・ストラテジー、ラグスフォリオ・ホールディングスなどが含まれる。ラグスフォリオ・ホールディングスは2026年までに100万LTCの蓄積を目指している。
また、LitVMの「シルバー・スタンダード」レポートは、ライトコインをレガシーネットワークの中で最も稼働時間が長いブロックチェーンとして位置付けた。直近12年間、連続して100%の稼働を維持している。
稼働時間は、ネットワークが途切れることなく連続運用された期間を示す指標となる。稼働時間の長いブロックチェーンは高いシステム安定性、セキュリティ、取引処理の信頼性の証明となる。
Sponsored Sponsored「機関投資家は健全なマネーを求めている。彼らはLTCの12年にわたる信頼性を重視している」と投資家クリード氏が述べた。
ファンダメンタルズの良さが短期的なインパクトに直結するとは限らない。しかし、デリバティブ市場の短期見通しはかなり前向きである。
バイナンス上位トレーダーは12月第2週、LTCのロングポジションを急増させた。この動きは強気な期待感を示すものだ。
こうした背景もあり、長年の投資家がLTCへの信頼を維持している理由ともなっている。2015年以降活動する暗号資産投資家Lucky氏は、LTCの早期回復を確信している。
Sponsored「LTCが100ドル未満の状態は長く続かない」とLucky氏は予測する。
LTCの現状は、強力な基礎を持ちながら価格推移の鈍いXRP、XRP、XLM、LINK、INJなどの他のアルトコインに似ている。
専門家らはさらに、DATやETFといった流動性の後押しを受けたアルトコインだけが、市場の新フェーズでも生き残り、持続成長できると指摘する。