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マスターカード、現金トークン化サービス「マルチトークンネットワーク」を今夏試験運用へ

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マスターカードは今夏、決済プロセッサマルチトークンネットワーク(MTN)のベータ版をイギリスでローンチする。これにより同社で現金および、銀行預金のトークン化の試験運用が開始される。

マスターカードの暗号資産製品部門責任者ラジ・ダモダラン氏は28日、同社ブログで「我々は、銀行預金のトークン化から始める。銀行預金はブロックチェーン上のデジタル資産となり、暗号通貨と同じレベルのプログラマビリティ・柔軟性が実現する。MTNは金融機関、フィンテック企業、中央銀行とのアプリケーションやユースケースを開発するためのテストベッドとして機能するだろう」と語った。

同社は現在、金融機関などのパートナーや募っている。自社の許可制ブロックチェーンが決済処理能力を進化させる可能性を持つとしており、MTNの全世界の市場への展開を試みている。

MTNは今後、中央銀行デジタル通貨(CBDC)や規制済みのステーブルコインにも対応する。英ビジネス誌フォーチュンが報じたところによれば、開発者は、Ethereum(ETH)上に構築されたマスターカードの許可を得たブロックチェーンでアプリを作成することが奨励されるという。MTNでは4月に発表されたブロックチェーントランザクション検証ツール「Mastercard Crypto Credentials」を使用。取引はマネーロンダリング防止(AML)規制などに準拠する。

マスターカードは、バイナンス、バイビットといった複数の暗号資産(仮想通貨)取引所とパートナーシップを締結。ユーザーが暗号資産で購入できるようにデビットカードやプリペイドカードを発行している。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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