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メルカリ、ビットコイン決済での買い物機能を提供開始

4 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • メルカリは15日、ビットコインを使用した商品購入機能を開始した
  • 同機能は、メルカリの子会社であるメルコインが開発し、メルカリアプリ内でビットコイン決済を可能にするもの
  • メルカリにおけるビットコイン決済は、同社のビットコイン取引サービスを利用するユーザーに限られる。商品の価格表示は引き続き円で行われ、ビットコイン決済を選択した際には、メルコインが円に換金して出品者へ支払う仕組み
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メルカリは15日、ビットコインBTCを使用した商品購入機能を開始した。同機能は、メルカリの子会社であるメルコインが開発し、メルカリアプリ内でビットコイン決済を可能にするもの。

メルカリShopsを除くアプリ上での商品購入でビットコインを使用できるようになっており、ユーザーが保有するビットコインは売却され、その売却金がメルペイ残高に自動的にチャージされる。これにより、メルカリでの売上をビットコインの購入に充て、その後ビットコインを売却してメルペイ残高で再び購入するという、新たな買い物体験が実現されている。

メルカリにおけるビットコイン決済は、同社のビットコイン取引サービスを利用するユーザーに限られる。商品の価格表示は引き続き円で行われ、ビットコイン決済を選択した際には、メルコインが円に換金して出品者へ支払う仕組みだ。決済方法には、スプレッド(売買手数料)が適用され、レートの変動によってユーザーの差損や差益が発生する可能性がある。ビットコイン取引サービスの利用には一定の審査が必要であり、18歳未満や75歳以上の人は利用できない。

ユーザーアンケートによると、ビットコインの使い方を理解している人は半数未満であり、多くのユーザーが使用方法について不明確であることが明らかになった。同社はこのような顧客層に対し、ビットコインを「持つ」だけでなく「使う」ことを通じて理解を深めて、ビットコインをもっと身近なものとして感じてほしいとしている。さらに、「メルカリ」のビットコイン取引サービス利用者のうち、約5割がビットコイン売却後にメルペイ残高を使ってメルカリで買い物を経験しているという。ビットコインは14日、2021年11月以来となる779.4万円を突破し、史上最高値となる780万円を記録した

暗号資産の利用拡大に寄与するメルカリ

メルカリは23年3月にビットコイン取引サービスを開始し、10月には利用者数は100万人を突破。メルカリと同じプラットフォームでの取引が特徴。メルコインは9月、チャージ(入金)方法を追加し、ネットバンク・ATMからの振込入金の対応を開始した。MMD研究所の23年12月25日発表の調査によると、利用者の80%が初めて暗号資産を取引するユーザーだ。メルカリは物品の取引に加え、無形資産の取り扱いを拡大する計画だという。

メルコインの中村奎太CEO は「暗号資産は投資の側面が強い中で、我々はメルカリを世界でも有数のビットコインによる決済が行われる場所にしていきたい」と述べた。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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