大手テック企業のメタ(旧フェイスブック)メタバース担当ヴィシャール・シャー副社長は28日、技術ニュースレターLowpassのインタビューでVRゲームスタジオ「Ouro Interactive」を設立し、バーチャルリアリティ(VR)ゲーム「Super Rumble」を制作中であることを明かした。
Metaの新たなVRゲーム「Super Rumble」は、自社VRプラットフォーム「Horizon Worlds」での大幅な改善を図っている。同ゲームは、Ouro Interactiveが制作した初のゲームであり、Horizon Worlds向けの初のゲームとして期待されている。同社はSuper Rumbleのリリースは、利用者数が減少傾向にあるHorizon Worldsのプラットフォームにとって、再起の契機になると見ている。
「Super Rumble」は多彩なクエスト、報酬機会などが追加されている。これにより、Horizon Worldsで作られたこれまでのゲームに比べ、より没入感のある体験が期待できる。Horizon Worldsは、VRだけでなく、モバイル端末にも対応するようになり、最終的にはモバイルユーザーが大多数を占めると見ている。将来的には、ユーザーが自身のアバターやアイテムを別のプラットフォームに持ち込めるようなメタバース間、そして生成系AIとの相互運用性を追求する予定だ。同社は専門的な3Dツールに慣れていないクリエイターが、新たなアイデアを実現するためにAIの使用を視野に入れていることを示唆した。
メタバース事業改善のきっかけとなるか?
同社マーク・ザッカーバーグCEOは26日の決算説明会で、メタバースにコミットしていること強調していた。現在メタ社のQuestはVRヘッドセット市場で81%のシェアを持つ。一方で、Quest VRヘッドセットとHorizon Worldsを担う事業・研究部門Reality Labsでは、今年の第2四半期に37億ドルの営業損失を出している。
モバイル市場専門の調査会社「MMD研究所」が22年5月18日に発表した調査レポートによれば、国内の18歳から69歳のうちメタバースを知っている人は43%にとどまり、使用経験のあるユーザーは5%となっている。フォーチュン・ビジネスインサイトが掲載するレポートによると、22年の世界のメタバースの市場規模は234億ドルで27年までに3409億ドルまでに成長するとみられている。
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