モネロは今月、最も強い動きを見せた銘柄の1つである。XMRは過去3カ月でおよそ57%上昇し、1月もこれまでに約17%上昇した。しかし、その強さは急速に失われつつある。799ドル付近で高値をつけて以来、モネロの価格は過去7日間で既に約36%下落した。
この調整は単独で起こっているわけではない。現在、モネロは弱気のチャート形状を形成しつつあり、加えて、歴史的に価格にとって厳しい月とされる2月が迫っている。これらを踏まえると、単なる一時的な調整なのか、それとも2月にさらなる下落へ向けての序章なのかという重大な疑問が生じる。
Sponsored2月の歴史が逆風、下落傾向が鮮明に
モネロは現在、上昇ウェッジ内で推移している。上昇ウェッジは、価格が高値を更新しつつも、トレンドの幅が狭まり、強さよりもむしろ息切れを示唆する弱気パターンである。このパターンが崩れると、急落に発展することも多い。
この形状が示唆する下落リスクは、下限を割れた場合に44%に及ぶ。
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この展開が一層懸念される要因は、モネロの2月の過去実績と極めて一致している点である。
2023年2月以降、XMRは継続してマイナス推移となっている。
直近3回の2月では、モネロは月間平均でおよそ8%から16%の下落を記録し、とりわけ1月の好調な成績の後でその下落が加速する傾向がみられる。
この過去データも重要である。モネロは今回も1月に強気相場を示した後、2月を目前にXMR価格が崩れつつある。ウェッジが必ずしも下方ブレイクを保証するわけではないが、歴史とチャートともに同じ方向を指し示している。
そのリスクは、モメンタム指標を加えることでより明確になる。
モメンタムと資金フローが売り圧力の高まりを示す
モメンタムはすでに上昇トレンドを支持していない。
11月9日から1月19日までの間、モネロ価格は高値を更新した。同期間に、RSI(相対力指数)は高値を切り下げた。RSIは、直近の上昇と下落を比較してモメンタムを測定する指標である。価格が上昇する一方でRSIが弱まる場合、それは弱気のダイバージェンスを示し、トレンド転換の前兆として現れることが多い。
また同時に、モネロは20日指数平滑移動平均線(EMA)を下回った。EMAは直近の価格を重視し、短期のトレンドの強さを測る指標である。20日EMA割れは、買い手側の勢いが失われたことを示す。
Sponsored市場の注目は現在、上昇ウェッジ下限に近い50日EMAへと移っている。この水準を割り込んだ場合、モメンタムとトレンドの両サポートが同時に崩れることになる。
資金フローのデータも、追加の警告を示している。
チャイキン・マネー・フロー(CMF)インジケーターはゼロを下回り、資金がモネロに流入するのではなく流出していることを示す。CMFは現在、12月初旬から続く上昇トレンドラインに迫っている。このラインを明確に下抜ければ、資金流出の継続が裏付けられる。
端的にいえば、モメンタムは衰え、トレンドのサポートは弱まっており、資金も流出し始めている。この組み合わせは、しっかりとした反発がない限り、上方向へ抜けることは稀である。
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弱気シナリオは、モネロが日足終値で479ドルを下回った場合に発動する。この水準は上昇ウェッジ下限に近く、現在地から10%未満の距離に位置。明確なブレイクが確認されれば、360ドルへ下落し、その後318ドルに向かう道筋となり、想定される44%下落が始まる。
一方で、強気シナリオ否定も明確。
モネロは20日EMAを再度奪還し、その上で維持する必要がある。1月6日にこの水準を明確に回復した際は、84%の上昇につながった。591ドルを再度上回って定着すれば、弱気ダイバージェンスが弱まり、下落リスクが大きく低減する。
なお、現状ではモネロは依然として脆弱な状況。
1月の強さは完全には消えていないが、それを支えていた構造にはひびが入り始めている。2月は歴史的に相性が悪く、勢いが鈍化しつつあるため、今後6~10%の動きで一時的な押し目となるのか、本格的な「赤い2月」下落の始まりとなるのかが決まる見通し。