消滅した暗号資産取引所Mt.Goxが28日、7万5,000ビットコイン(BTC)以上の取引を開始した。これは5年以上ぶりの資金の動きであり、暗号資産市場全体に波紋を広げている。
Mt.Goxに関する最近の動きは、関与した資金の大きさだけでなく、暗号資産市場への潜在的な影響もあり、大きな注目を集めている。
Mt.Goxの債権者はビットコインを保有し続けるのか?
Arkham Intelligenceによると、”Mt. Gox “と表示されたウォレットがBTCを新しいアドレス1Jbezに送金した。暗号資産取引所は過去4時間に約2,000BTCを一括して送金した。
この大幅な送金にもかかわらず、Mt. Goxウォレットは約93億ドル相当のBTC資産を保持している。
この取引は、Mt.Goxが債権者への返済を予定している10月31日の期限の前に行われたことになる。和解計画には14万2,000 BTC、14万3,000Bitcoin Cash (BCH)、690億日本円が含まれている。
返済手続きは、東京地裁による再生申立の認可を受けたもの。2021年、債権者の99%が再生計画に賛成した。
暗号資産コミュニティは、Mt.Goxの債権者返済を取り巻く長期化する期待により、この重要な移転が市場の売りを促す可能性があると推測している。懸念されるのは、譲渡された資産のかなりの部分が公開市場で売却されるかもしれないということだ。
しかし、すべての業界リーダーが悲観しているわけではない。ギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者であるアレックス・ソーン氏は、債権者はMt.Goxからビットコインを受け取った後も保有し続けるだろうと考えている。
「Mt.GoxからのBTCはこの1時間で動き、債権者への分配が始まった可能性が高い。個人的には、ほとんどのBTCはホドルされると予想しているが、BCHについては同じことは言えない」とソーン氏。
市場はこのニュースに素早く反応した。ビットコインの価値は前日の高値70,600ドルから4%近く下落し、現在は約67,800ドルで取引されている。同様にビットコインキャッシュもピーク時の503.7ドルから約7%下落し、現在は468ドル前後で取引されている。
2010年に設立されたMt.Goxは、かつて全世界のビットコイン取引の70%を取り扱っていた。しかし、2014年に大規模なサイバー攻撃を受け、その運営に深刻な影響を与え、顧客と会社の資金の両方から約85万BTCが失われた。
後に20万BTCが回収されたものの、日本での法廷闘争により、影響を受けた当事者への返還が遅れている。
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