起業家のイーロン・マスク氏は29日、ChatGPTの開発企業OpenAIおよび、サム・アルトマンCEOに対して訴訟を起こした。訴訟は29日にサンフランシスコ上級裁判所に提出された。米メディアCourtHouseNewsServiceが報じた。同氏はOpenAIがマイクロソフトとの関係により、公共の利益よりも利益を追求する形で人工知能を開発していると主張する。
訴状によると、OpenAIはMicrosoftの実質的な子会社に変貌し、マイクロソフトの利益を最大化するために汎用人工知能(AGI)を開発しているとされる。マスク氏は契約違反、信託義務違反などの主張を提起し、OpenAIにオープンソースへの回帰を求めている。
マスク氏側の主張によると、AGIの開発はOpenAIの主要な目標であり、2023年3月にリリースされたGPT-4を通じて示されている。しかし、GPT-4は以前のバージョンとは異なり、商業的な考慮事項により非公開のモデルとなっている。マスク氏は、GPT-4がオープンソースとして公開されるべきであると主張している次第だ。
訴状では、23年に行われたAltmanの解任とその後の復職にも触れられており、マイクロソフトが介入して彼を解任しようとした理事会メンバーの辞任を強いたとされている。現在の理事会メンバーは、技術を支持し理解する科学者や研究者ではなく、マイクロソフトによって構成されたオブザーバーシートを持つ利益追求型の理事会に置き換わったとマスク氏は主張している。
マイクロソフトは20年にOpenAIのGPT-3言語モデルに対する独占ライセンスを取得し、GPT-4に対しても権利を主張しているが、AGIとしてのレベルに達していないとしている。マスク氏はマイクロソフトがアルトマン氏とOpenAIの理事会を支配下に置き続けることで、技術を独占し収益を増やす目的でGPT-4をAGIとして宣言しないよう操作していると訴えている。マスク氏は、ロサンゼルスの法律事務所Irell & Manellaを通して提訴した。
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