イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がイラン国民に向けたノウルーズの動画メッセージを投稿。しかし、この動画でも同氏を巡るネット上の憶測の拡大は止まらなかった。
この動画は、イスラエルとイランの間で戦争状態が続く中で公開された。現在、ネタニヤフ首相が死亡した、あるいは負傷したとする真偽不明の情報が広まっている。
ネタニヤフ氏、イラン国民に新たな動画メッセージ
公式X(旧ツイッター)アカウントで投稿された動画で、ネタニヤフ首相は「勇敢なイラン国民」に呼びかけた。
「毎年同じように、貴国の皆さんに祝祭と光の祭りの始まり、明るい季節をお祈りします。この祭りは、光が闇に、善が悪に勝つというイラン国民の古くからの信念を象徴しています」と同氏は述べた。
ネタニヤフ首相の個人アカウントからも別の動画が公開され、同氏が屋外を歩き、市民と交流する様子が映されている。
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さらに、日曜日に投稿された別の動画では、ネタニヤフ首相がカフェでコーヒーを注文し、側近と話している様子が見られる。ロイター通信によると、「カフェのファイル映像から場所が特定でき、動画内の内装と一致していた」という。
撮影日時は、ネタニヤフ首相が日曜日にカフェを訪れた際の写真や動画複数からも検証されている。イスラエル在住者もBeInCryptoに「うわさはデタラメだ」と証言した。
「こんなデタラメはビジネスチャンス。私の見方では、イラン政権のプロパガンダがX上にあふれ、『ネタニヤフは死んでいるのか?』のような真偽不明の憶測ツイートが拡散している。そうした投稿狙いのアカウントがエンゲージメントや小銭稼ぎに走っている。結果、Polymarketのような予測市場にバカげた金が流れ、今や『ネタニヤフ退任予想』だけで3000万ドルの賭けが成立している。まさに“ピンチはチャンス”だ」と、情報筋は語った。
それでも、各種動画がネット上の憶測沈静化にはほとんど寄与していない。事態はむしろ逆で、ユーザーたちは最新動画の細部を検証し続けている。中には「あれは生成AI動画だ」と“証拠”と称する画像を拡散する者も現れた。
「テルアビブの友人たちは大きなフラストレーションを感じており、ネタニヤフ死亡を隠している。イスラエルの強さという幻想が壊れるのを本気で恐れているからだ」とあるユーザーが投稿した。
公式声明として、ネタニヤフ首相の事務所は首相が「無事」であり、流布している話はフェイクニュースだと明言した。
一方、イスラエルの国防相は、イラン国家安全保障最高評議会書記のアリ・ラリジャニ氏が死亡したと発表した。さらにイスラエル軍は、イラン革命防衛隊(IRGC)内部治安部隊であるバシジ部隊の司令官ゴラムレザ・ソレイマニ氏を排除したとした。しかし、いずれについてもイラン側の公式コメントは出ていない。
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