暗号資産(仮想通貨)ニッポンアイドルトークン(NIDT)は13日、国内仮想通貨取引所coinbookで一時37円台まで暴落した。本校執筆時は前日比52.9%減の58円台で取引されている。同トークンは暗号資産取引所DMM Bitcoinでも上場しておりDMM Bitcoinでは最高値の100円台から一時14円台まで急落した。
同トークンは13日の14時を皮切りに価格が急落。同プロジェクトは13日17:59までファン投票型の敗者復活戦「ホワイトナイトシステム:2nd」を展開していた。このシステムにより、18人の中から2人が選出された。投票はNIDTプラットフォームで行われ、1,000NIDTごとに1票が加算される仕組みだ。一般ユーザーとNIDT保有者はそれぞれ期間中毎日最大100票(初日は200票)を投じることができた。こちらも価格に起因していると見られる。加えて、ニッポンアイドルトークンはDMM Bitcoin上で非常に価格差の大きいスプレッドが提供されており、こちらも問題となっていた。同取引所では現在、1NIDTあたり56円で購入可能で、27円で売却が可能。IDOL3.0 PROJECTの最終合格者は10月7日、渋谷・ヒカリエホールで発表される予定だ。さらに、同トークンはこれまでも一時的な大きな価格変動を繰り返してきており、オーバース佐藤義仁代表取締役は報道関係者に対し、「NIDTの価格の急騰はファンが参加する障壁にもなりうるので、できれば価格は少しずつに上がってほしい」と語っていた。
ニッポンアイドルトークンとは?
ニッポンアイドルトークンはオーバースによって発行された、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で発行される、ERC-20規格のユーティリティ・トークン。IDOL3.0 PROJECTが3月末、ニッポンアイドルトークンを国内で4例目となるIEOを実施し、DMM Bitcoinとcoinbookに上場。プロジェクトの推進のために発行・利用され、ユーザーはNIDTを通じてアイドル活動の応援および支援を行える。オーバースは4月にIEOを通して上場していた。プロジェクトにはAKB48などを手がける音楽プロデューサー秋元康氏が参画。同氏がプロデュースを手掛けるアイドルユニット「IDOL3.0 PROJECT」はコンサートやイベントといった従来型のアイドル活動を軸としながらも、NFTやメタバースなどの技術を活用した新たなアイドル活動を通して、NIDTエコシステムが形成されていく。ユーザーはニッポンアイドルトークンを保有することで、活動に投票したり、限定イベントに参加するなどの”推し活”を体験できる。
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