暗号資産(仮想通貨)ニッポンアイドルトークン(NIDT)は13日現在、国内仮想通貨取引所coinbookで前日比51.8%増の123.7円で取引されている。ニッポンアイドルトークンは取引所の上場後に1.2円台まで下落していたため、最低値比では100倍増となる。同トークンは暗号資産取引所DMM Bitcoinでも上場している。
価格の高騰の背景には13日の17:59に終了するホワイトナイトシステムが寄与していると見られる。IDOL3.0 PROJECTは9日に池袋Club Mixaで行われた「Final Stage:2nd 審査イベント」で、27人の審査通過者を発表した。このプロジェクトは、審査に通過しなかった18人に対し、ファンが参加する形の投票「ホワイトナイトシステム:2nd」を展開中。このシステムにより、18人の中から2人が選ばれる。投票はNIDTプラットフォームで行い、一般ユーザーとNIDT保有者はそれぞれ期間中毎日最大100票(初日は200票)を投じることができる。さらに、1,000NIDTごとに1票が加算される。最終合格者は10月7日、渋谷・ヒカリエホールで発表される予定だ。
一方、オーディション後の価格が著しく変動する可能性が懸念される。加えて、高騰している仮想通貨は心理効果「バンドワゴン効果」を引き起こし、投資活動へのリスク管理を疎かにする可能性がある。バンドワゴン効果は、投資家が他の人の行動や意見に追随する現象であり、一時的な価格ブームやバブルを引き起こす可能性を持つ。いずれの場合も、人々はFOMO(機会を見逃す恐怖)のために投資する可能性があり、冷静な判断と調査を行わずに投資することがある。
ニッポンアイドルトークンとは?
ニッポンアイドルトークンはオーバースによって発行された、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で発行される、ERC-20規格のユーティリティ・トークン。プロジェクトの推進のために発行・利用され、ユーザーはNIDTを通じてアイドル活動の応援および支援を行える。オーバースは4月にIEOを通して上場していた。プロジェクトにはAKB48などを手がける音楽プロデューサー秋元康氏が参画。同氏がプロデュースを手掛けるアイドルユニット「IDOL3.0 PROJECT」はコンサートやイベントといった従来型のアイドル活動を軸としながらも、NFTやメタバースなどの技術を活用した新たなアイドル活動を通して、NIDTエコシステムが形成されていく。ユーザーはニッポンアイドルトークンを保有することで、活動に投票したり、限定イベントに参加するなどの”推し活”を体験できる。
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