Ondo(ONDO)は、注目すべきパラドックスを生み出している。トークン価格は過去最高値(ATH)から80%以上下落した一方で、ロックされた総資産(TVL)は過去最高値を更新した。
この乖離は、プロジェクト本来の潜在力に疑問を投げかけている。同時に、業界リーダーは2026年のトークン化分野に強気な見通しを示している。
Sponsoredオンド価格、トークン解除で急落
Ondoは、現実資産のトークン化(RWA)に特化した分散型金融(DeFi)プロトコルである。本プロトコルでは、利用者が米国国債、クレジットファンド、トークン化株式など、ブロックチェーン上で従来型金融商品へアクセスすることが可能となる。
BeInCryptoの価格データによれば、ONDOは2.1ドル超の高値から0.35ドル前後まで下落した。これは80%以上の下落となる。2026年初頭もONDOは最安値を更新し続け、明確な回復の兆しは見えなかった。
こうした価格下落は、トークンロック解除の圧力が背景にあるとみられる。Ondoは1月18日に19億4000万トークンのロック解除を完了した。この数量は発行済みトークンの57.23%に相当する。
流通量が急増したことで売り圧力が加わり、投資家の不安も高まった。ロック解除後、ONDOはさらに10%下落した。
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しかし、Token Terminalのデータによれば、トークン化株式分野には強い勢いが見られる。トークン化株式の時価総額は過去最高値となる4億4120万ドルに達した。Ondo Financeは市場シェア54.4%でこの分野をリードしている。
チャートを見ると、2023年9月以降トークン化株式市場の時価総額は急増している。他の暗号資産市場が低迷する中でも成長がみられた。
このデータは、多くの個人投資家が資金を引き上げた一方で、企業はトークン化株式に資金を投入し続けていることを示している。
Sponsored Sponsored加えてOndoのTVLは1月に急増し、DefiLlamaによれば25億ドル超の過去最高値となった。
TVLはそのプロトコルにロックされた全資産の総額を示し、利用者の参加度と信頼感の指標となる。市場価格が下落する中、資金流入が増加していることから、アナリストの間ではOndoが過小評価されているとの見方も浮上している。センチメントや感情が価格形成の主因となる一方、個人投資家は本質的価値を見落としがちである。
Sponsored「現在の市場の恐怖感は一見不利だが、Ondoのようなプロジェクトにはむしろ追い風となる」投資家Kyren氏は語った。
このパラドックスは、2026年のダボス会議でトークン化が主要テーマとなったことで、さらに際立っている。グローバルリーダーらは資産トークン化に楽観的な見方を示し、伝統的金融とDeFiの架け橋になると評した。
取引所の取引データでも、価格下落の中、クジラ投資家の多くが下落局面を好機と捉えていることが分かる。
CryptoQuantの現物平均注文サイズデータでは、直近数か月でクジラによる大型注文が優勢となっているのがチャートの緑色で確認できる。
この傾向から、市場の恐怖感が和らぎロック解除への懸念による売り圧力が収束すれば、ONDOの力強い反発も見込まれる。