Ondo Finance（ONDO）は、特に米国債（トレジャリー）のトークン化分野において存在感を強め、主要プレーヤーの一角として浮上している。もっとも、ONDOトークンの価格はなお停滞気味だ。今後ブレイクアウトにつながる可能性はあるのだろうか。
Ondo Financeに対する強気見通し
過去2年間でトークン化米国債市場は6,880%という急成長を遂げ、ブラックロックやOndo Financeがその牽引役となっている。Ondoは米国債からの利回り提供を軸に事業を展開し、新たな市場への拡大を加速している。
Ondoは最近、米国債のトークン化商品をSeiネットワーク上でローンチした。サブセカンドでの取引完了を可能にするこの仕組みにより、機関投資家や個人投資家は現実資産（RWA）市場へのアクセスを得られるようになった。
加えてOndo Global Marketsでは新機能の試験も進む。具体的には、SpotifyやASMLなどの株式をトークン化し、USDonステーブルコインでミントして即座にUSDonに戻す仕組みだ。これは、トークン化の短期的な最大の価値が「アクセス拡大」にあることを示すものだ。
トークン化の最も魅力的な短期的価値提案はアクセスです。Ondo Global Marketsはまさにそこから始めています
テクニカル面では、ONDOトークンはポジティブな価格構造を示している。アナリストは0.85ドルを日足チャート上の重要サポートとみなし、ここから反発すれば1.25〜1.30ドルを試す可能性がある。一方で0.85ドルを割り込むと、0.60ドル付近まで調整するシナリオもあり得る。
執筆時点でONDOは0.9269ドルで取引され、24時間で1.6%下落。2024年12月の最高値からは56.7%下方にある。
市場センチメントは全般に強気に傾き、ONDOが「依然として過小評価されている」との見方が優勢だ。将来的にはONDO ETFへの期待が価格の押し上げ要因となる可能性もある。
ただし短期リスクは残る。特に市場全体が高いボラティリティに直面した場合、1.00ドル前後での売り圧力が強まる可能性がある。それでもOndo FinanceとONDOトークンの中長期的な見通しは依然として前向きとみられている。
こうした楽観的な見方は、堅固な基盤、ブロックチェーンエコシステムの拡大、そして米国債トークン化分野でのリーダーシップによって支えられている。
