OpenAI、脳を模倣しAGI作成のカギとなる「NIUチップ」を購入|GPTストアは公開延期

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ヘッドライン

  • OpenAIは、Rain AIからAIチップを5100万ドル購入する意向書に署名していた
  • NPU技術では、人間の脳のニューロンとシナプスが情報を処理し伝達する方法の模倣を目指す。NPUはAGIの実現に役立つことも見込まれている
  • 19年、OpenAIはチップ利用可能時に5100万ドル支払う非拘束的合意に署名。Rainはアルトマンが100万ドル以上を投資した企業である
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OpenAIは、サム・アルトマンCEOが一時的に解任される前に、同氏が個人的に投資するRain AIからAIチップを5100万ドル購入する意向書に署名していた。米メディアWIREDが3日、報道した。RainはOpenAI本社近くに位置し、人間の脳を模倣するニューロモルフィック・プロセッシング・ユニット(NPU)チップの開発に取り組む。19年、OpenAIはチップ利用可能時に5100万ドル支払う非拘束的合意に署名。Rainはアルトマンが100万ドル以上を投資した企業。

同報道は、入手された契約のコピーとRainの投資家向け開示情報に基づくもの。NPU技術では、人間の脳のニューロンとシナプスが情報を処理し伝達する方法の模倣を目指す。NPUはAGIの実現に役立つことも見込まれている。アルトマンCEOは、「AIの進展は新しいチップの設計と供給チェーンに依存する可能性がある」と述べている。Rainは来年10月に初のハードウェアを顧客に提供できるかもしれないと投資家向け文書で述べているが、OpenAIとRainはコメントを拒否している。

一方でRainを巡っては、米政府の命令によりサウジアラビア関連のProsperity7 Venturesが同社株を売却。投資家が変更された。これにより、OpenAIの納品を遅らせる可能性があり、Rainのチップ市場進出にも課題が生じる可能性がある。

20日の報道によれば、アルトマン氏はコードネーム「Tigris」のNvidiaと競合するAIチップ会社および、AI搭載のハードウェアデバイス会社の設立を画策している。15日の英フィナンシャル・タイムスへのインタビューではAIチップの供給不足の問題は24年には解決するとの見解を示していた。同プロジェクトにはOpenAIの筆頭株主であるマイクロソフトを含む複数企業が関心を寄せている。アルトマン氏は、Tigrisの資金調達を進める一環としてこのほど中東を訪問。同プロジェクトは、初期段階にあり、まだ発足していない。同氏は過去にもOpenAIが独自のAIチップの開発を検討していると明かしていた

GPTストアはローンチは延期

米新興メディアAxiosが1日に報じたところによれば、ユーザーと開発者へのメモから、GPTストアの立ち上げが来年初めに延期されたことが判明した。11月末のリリースを目指していたが、予期せぬ事態により計画変更が必要となった。メモには新機能の改善点も言及されており、ユーザーインターフェース、デバッグメッセージなどの改善が計画されている。

GPTストアで開発者は、自身のAIをアプリケーションとして公開可能になり、使用者数に応じた収益化が見込まれる。カスタムAIサービス「GPTs」は、コーディングの専門知識を必要とせず、日常生活や特定の業務に合わせたサポートが提供される。ChatGPT PlusとEnterpriseユーザーには既に複数のGPTが導入され、今後さらに多くのユーザーへの展開が計画されている。

AGIプロジェクト「Q*」の正体は雲隠れを続ける

11月の既報によれば、OpenAIはAGIプロジェクト「Q*」開発を行っている。一方でその全貌は明らかにされておらず、同社からも発表はない。アルトマンCEOは米メディアThe VergeのインタビューでQ*についての詳細を述べなかった。

同氏は、「リークについてはコメントしないが、技術進歩が続くと期待し、それを安全かつ有益にするために努力することに変わりはない。この一貫した姿勢は、私たちが毎日取り組む理由である。進歩は研究であり、壁に直面することもあるが、重要な進展を期待し、世界と協力して最善の方法を見つけたい」と語った

アルトマンCEOは11月の報道関係者へのインタビューで、AGIの構築とその安全性の確保とその利益の理解に注力しているとしていた。メタのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、Q*は「OpenAIによる計画の試みである可能性が高い」と示唆した

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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