分散型取引所(DEX)であるPancakeSwap(パンケーキスワップ)のネイティブトークン「CAKE」が28日、市場全体の上昇を背景に、約5カ月ぶりの高値を記録した。
アナリストの間では、BNBの最近の上昇傾向がアルトコインのさらなる値上がりにつながるとして、楽観的な見方が強まっている。BNBは数時間前、新たな高値を付けたばかりだ。
アナリスト、BNBの過去最高値でPancakeSwap(CAKE)の成長を予測
BeInCryptoは、暗号資産(仮想通貨)のBNBが最近、著しい上昇を見せていると報じた。同コインの価格は直近1カ月で31.4%の上昇を記録した。実際、BeInCryptoの価格データによると、BNBは本日860ドルと過去最高値に達した。
BNB価格の上昇に伴い、アルトコイン市場全般にも値上がりへの期待が高まっている。一部ではこうした状況を「BNBシーズン」と呼び、BNBエコシステム全体の成長を促すとみられる。特に、BNBチェーン(旧Binance Smart Chain)上に構築された主要なマルチチェーン分散型取引所(DEX)であるPancakeSwapが大きな恩恵を受けると期待されている。
では、なぜBNBの価格上昇がPancakeSwapに影響を与えるのか。DefiLlamaのデータによると、PancakeSwapは現在、BNBチェーン上のDEXとしてはロックされている資産総額(TVL)および取引量の両面でトップの地位にある。このエコシステム内での強力な地位が、プラットフォームをBNBの価格上昇の主要な受益者としている。

さらに、PancakeSwapは広範なDEX活動をリードしている。過去1カ月間での取引量は1853億2900万ドルとなり、競合のUniswapやRaydium、Meteoraなどを上回った。これにより、市場におけるPancakeSwapの存在感が改めて示された形だ。
特に、BNBチェーンはPancakeSwapのユーザー数や取引量において大半を占める。Dune Analyticsのデータによれば、BNBチェーンがPancakeSwapの活動に大きく寄与しており、累計ユーザー数は5459万人、総取引量は1兆9000億ドルに達している。
このようにBNBチェーンと深く連携することで、PancakeSwapはエコシステム内で主要なプラットフォームとしての地位をさらに固めている。こうしたなか、市場で最も注目されるのは、BNBの上昇がPancakeSwapのネイティブトークン「CAKE」の価格にも波及していることだ。
BNBが27日、新たな最高値を更新した直後、CAKEも2月中旬以来初めて3ドルを突破。BeInCryptoのデータによると、CAKE価格は直近1日で13.4%の上昇を記録。本稿執筆時点では3.23ドルで取引されていた。

同急騰は注目に値するが、アナリストらはさらなる成長の余地があるとみている。
BNBが新高値を記録すると、BNBエコシステムはCAKEを皮切りに、ミームや技術トークンが続く形で強く回復するだろう
X上のアナリスト
また別のアナリストは、CAKEについて「過小評価されている」と主張し、DEXトークンにはまだ伸びる余地があり、以前のピーク水準を取り戻す可能性があると予測している。
BNBは過去最高値で取引されているが、BSCの主要DEXトークンは以前のATHを取り戻すために15倍の可能性があると
X上のアナリスト
こうした「BNBシーズン」への期待が高まるなか、PancakeSwapはエコシステムへの関心の高まりから利益を得る可能性がある。ただし、実際にCAKEがアナリストの予測どおりに上昇するかどうかは依然不透明であり、今後のDeFi市場の展開において、基本的な要因がどれほど影響力を持つかが焦点となっている。
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