パラダイム、Kalshiに1億8500万ドル投資―予測市場ユニコーンが評価額20億ドルに到達

Polymarketに続き、予測プラットフォームのKalshiが1億8500万ドルの資金調達ラウンドを完了した。このラウンドは暗号資産ベンチャーキャピタルのParadigmが主導し、評価額は20億ドルに達した。

ビットコインが約10万5000ドルで推移し、米国株式市場が低迷する中、これらの動きは予測市場の可能性を示している。また、暗号資産エコシステムの成熟を反映している。

予測市場の成熟

Kalshiはユーザーがスポーツの結果、エンターテインメント、経済の変動などの未来の出来事を予測し、賭けることを可能にする。タレク・マンスールCEOがXで共有したように、新たに調達した資金は追加のブローカーを統合するために使用される。これにより、規模拡大と正当性の向上の機会が開かれる。KalshiはCFTC（米国商品先物取引委員会）によって規制されている。

一方、Polymarketは2024年の米国選挙の非常に正確な予測で注目を集めており、国際的なユーザーベースを引き付けているが、米国の顧客にはサービスを提供していない。

BeInCryptoが以前に報じたように、Polymarketは10億ドルを超える評価額を達成するために2億ドルを調達し、業界で最新のユニコーンとなった。この資金調達ラウンドにより、Kalshiは予測市場で最大のユニコーンとして浮上した。

評価額と運営範囲の拡大は、この業界がまだ初期段階にあることを覆い隠すものではない。ドラゴンフライ・キャピタルのマット・フアンがXで指摘したように、30億ドルの合計価値は、潜在的に兆ドル規模の資産クラスの始まりに過ぎない。それでも、予測市場セグメントの成熟度の向上を示している。

「予測市場は、10年前の暗号資産を思い起こさせる。兆ドルへの道を歩む新興の資産クラスだ」とマット・フアンがXで強調した。

UniswapやArbitrumへの投資で知られるParadigmが、SequoiaやMulticoinと共にKalshiの資金調達ラウンドに関与していることは、大手投資家が予測市場の未来に賭けていることを示している。このセクターは10年前の暗号資産に例えられる。新興だが非常に有望な資産クラスである。