DeFiアグリゲーターのParaSwapは8日、脆弱性の影響を受けたユーザーをサポートするため、ParaSwap DAOが2024年3月のハッキングの被害者への補償案を承認した。補償は国庫資金から行われる。
オーガスタスV6契約に発見された脆弱性は、ユーザー資金の損失につながった。ホワイトハット作戦によってかなりの額が回収されたものの影響を受けたままのユーザーもいた。
ParaSwapの回復への道のり
ParaSwapは3月20日、直ちに対策を講じ、APIを一時停止し、V6契約を削除した。ホワイトハットによるリカバリーにより、合計340万ドルを確保し、今後ParaSwapのユーザーが影響を受けないようにすることに成功した。
しかし、この脆弱性は依然として2つのカテゴリーのユーザーに影響を及ぼしている。最初のカテゴリーはホワイトハット以前の被害者で、合計2万4,000ドルを失った。第二のカテゴリーは、ホワイトハット後の資産預託者であり、およそ34万ドルを失った。
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詳細な調査と回収作業を経て、ParaSwapは4月4日、ホワイトハット行為によって資金が回収されなかったユーザーの払い戻しを支援するため、DAOに助成金を要請する提案を発表した。
合意率96.81%と圧倒的な支持を得たDAOの提案では、DAOが積み立てた未使用のwETH/ETH(約150wETH)と、FantomのGas Programで積み立てたFTM(27,207.53FTM)が助成金に含まれる。本稿執筆時点で、この資産は567,426ドル相当である。
「今後、ParaSwap財団は、影響を受けたユーザーが補償を受ける資格がある場合、補償を受けるために必要な次のステップを共有します」とParaSwapは公式声明で述べている。
ParaSwap事件以外にも、DeFiと暗号資産スペースは3月にいくつかのハッキングを経験している。最も注目すべきハッキング事件のひとつはプリズマファイナンスで、1100万ドルの損失をもたらした。
さらに、Cyversの最新レポートでは、2024年第1四半期に盗まれる総額は7億3970万ドルに迫っていることが明らかになった。
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