Penguの価格は本稿執筆時点で0.030ドル付近で推移しており、過去24時間で8%以上下落した。この下落で月間の利益はほぼ消失。過去3か月では113%のリターンを示したものの、新たな売り圧力シグナルが投資家心理に影を落としている。
チャートは0.014ドル水準への再訪の可能性を示唆しており、トレーダーの視線は次の動きに集中している。
取引所への流入急増、スマートマネーは撤退
Nansenのデータによれば、PENGUの取引所保有量は今週5.74%増加し、160.7億トークンに達した。つまり、約8億7300万トークンが中央集権型取引所に流入したことを意味する。通常これは売り圧力の増加を示す弱気シグナルとされる。
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一方で、クジラの保有量は0.43%減少。スマートマネーウォレットは12.83%のエクスポージャーを削減し、1億3651万トークンまで減少した。著名人関連ウォレットも売却を進め、残高は4.1%減少している。
トップ100アドレスのみが2.01%の保有量増加を示し746.5億トークンを保有しているが、これは純粋な蓄積というより内部的な再分配を示唆している可能性がある。
こうした動きから、確信度の高い投資家はポジションを減らし、取引所供給は増加している状況が浮き彫りとなっている。
テクニカル面でも弱気シグナルが点灯している。4時間足チャートでは、50EMAが200EMAを下回るデスクロスを形成しつつあり、さらなる下落を示唆する。
今週初め、20EMAはすでに200EMAを下回り、0.033ドルから0.028ドルへの15%下落を引き起こしている。詳細はこちら。

50-200 EMAクロスオーバーが確認されれば、歴史的な値動きからさらなる下落シナリオが濃厚となる。
EMAクロスオーバーは中長期トレンド転換の指標として広く利用され、短期EMAが長期EMAを下回る場合、売り手優勢を意味する。
主要サポート割れならPENGUは調整加速か
PENGUの価格は現在、日足チャートのフィボナッチリトレースメントが示す0.028〜0.030ドルのサポートゾーンにとどまっている。もし0.028ドルを下抜ければ0.027ドルまで急落する可能性があり、そこも維持できなければ次の大きなサポートは0.014ドル付近だ。

これは現在価格から最大53%の下落に相当し、ラリー前の水準への逆戻りを意味する。まだ確定的ではないが、弱気のクロスオーバーと取引所残高の増加は、短期的な強気シナリオに水を差している。
一方で、PENGUが0.033ドルを取り戻せば短期的な弱気シナリオは無効となり得る。そのためには差し迫る「デスクロス」を回避し、買い圧力が強まる必要がある。
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