著名なベテラントレーダーであるピーター・ブラント氏が20日、ビットコインが5万8000〜6万2000ドル水準まで下落する可能性があるとの見方を示した。足元の9万2400ドル前後から33〜37%の下落余地がある計算となり、暗号資産市場では調整局面入りへの警戒感が強まっている。
ブラント氏は、価格チャート上で弱気シグナルが重なっている点を根拠に挙げる。市場では他のアナリストからも下方向へのリスクを指摘する声が出ており、ビットコインを軸とした暗号資産全体の値動きに影響を及ぼす可能性がある。
Sponsoredピーター・ブラント氏、テクニカル指標でビットコイン下落を警告
X(旧Twitter)の投稿で、ブラント氏はビットコインが5万8000〜6万2000ドルのレンジまで下がる可能性を示した。同時に示されたチャートは、この見通しが過去2か月間に形成された「上昇ウェッジ」パターンに基づくものであることを示している。
「5万8000〜6万2000ドルがビットコインの行き先だと思う」
上昇ウェッジの形成は、価格が2本の収束する上昇トレンドライン間で推移し、下側のトレンドラインが上側より急角度で上昇する場面で現れる。
このパターンは勢いの弱体化と下落への転換可能性の高さを示すことが多いが、テクニカル分析が必ずしも結果を保証するものではない。ブラント氏も、市場予測には不確実性があることを認めている。
Sponsored Sponsored「もしそこに行かなくても私は恥ずかしくない。だから将来この投稿のスクリーンショットを使って煽る必要はない。私は5割の確率で間違う。それでも構わない。」
ブラント氏以外にも、追加の弱気シナリオを指摘する市場関係者は多い。あるアナリストは、現在のビットコインの値動きが2022年のマーケットサイクルと酷似しており、「2022年のフラクタルをそのまま再現している」と述べている。
このアナリストは並べて比較した分析を共有し、どちらの場合もビットコインは水平方向のレジスタンス下で上昇一服となったリリーフラリーが発生し、その後サポートを割り込む強気派の罠(ブルトラップ)が形成されたと指摘した。
2022年には、そのサポート割れ後に下落が一段と加速した。アナリストによれば、現在も同様の動きが進行しており、下落モメンタムが強まっているという。
さらにBeInCryptoもビットコインに関する5つの重要な弱気シグナルを挙げて、下落の可能性を補強している。一方で、反対の見方を示すアナリストも存在する。
Sponsored Sponsoredアナリストのテッド・ピローズ氏は、米国の流動性成長率(前年比)が2025年11月に底を打ち、ビットコインもその時期に局所的な最安値を記録したと指摘した。
ピローズ氏によれば、米国の流動性環境はこの頃から好転し始めており、この要因は暗号資産の上昇を支える可能性があるという。
「今、米国の流動性は改善中であり、それが暗号資産の上昇を期待する理由のひとつ。単純な話だ」と同氏は述べた。
ビットコイン大型クジラ、分岐する市場観で再浮上
テクニカル指標とマクロ指標が入り混じる中、オンチェーンデータでは長期保有者の動きが活発化している様子もうかがえる。ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchainは、13年間動きのなかったビットコインOGクジラが909.38BTC(約8462万ドル相当)を新たなウォレットに移動したと報告した。
このBTCを受け取った当時の価格は1BTCあたり7ドル未満であり、評価額は約1万3900倍となった。こうしたクジラの動きは、初期投資家の売却や戦略的なポジション変更のサインとして注目を集めやすい。
別のアップデートでは、Lookonchainは以前から売却を続けているOGも特定した。このクジラは12年前に1BTCあたり332ドルで5000BTCを獲得し、直近で500BTC(4777万ドル相当)を売却した。これは2024年12月から続く計画的な売却パターンの一部となっている。
「2024年12月4日以降、同氏はビットコインを売却し、平均価格10万6164ドルで2500BTC(2億6500万ドル)を売り抜けている。現在も2500BTC(2億3750万ドル)を保有しており、累計利益は5億ドルを超える」投稿より。
このように、ビットコインはいま岐路に立たされている。テクニカルパターンや過去のフラクタルはさらなる下落リスクを示唆する一方、米国の流動性環境の改善はマクロ要因による再上昇を後押しし得る。最終的にどうなるかは、まだ分からない。