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Ratio、アジア向けステーブルコイン決済基盤を発表

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執筆&編集:
Shigeki Mori

10日 2月 2026年 08:51 JST
  • Kaiaエコシステムで開発されたRatioが、アジア全域のクロスボーダー決済効率化を目指すステーブルコイン基盤を公開
  • 高度なFXエンジンと複数の流動性経路統合により、従来1〜3営業日の清算時間短縮とコスト削減を実現
  • 機関投資家向け設計で2026年後半の本格展開を予定、単一API構成で金融機関の容易な接続が可能
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Kaiaエコシステムで開発が進められてきた金融インフラプロジェクト「Ratio」が9日、アジア全域におけるクロスボーダー決済の効率化を目指すステーブルコイン基盤を公開した。機関投資家向けに設計された同プラットフォームは、高度な外国為替エンジンと複数の流動性経路を統合することで、従来1〜3営業日を要していた清算時間の短縮と、取引コストの削減を実現するという。

アジア市場の構造的課題に対応

アジアのクロスボーダー決済市場は世界最大規模を誇る一方、構造的な非効率性が長年の課題となってきた。既存の清算システムでは取引完了まで平均1〜3営業日を要し、取引コストが1.5〜3.0%に達するケースも見られる。また、各国・地域で分断された流動性構造が、決済プロセスの複雑化を招いている。

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Ratioが提供するオーケストレーションレイヤーは、こうした課題の改善を目的として設計された。24時間365日対応の即時清算環境をサポートし、複数の流動性経路を統合することで、決済フローの簡素化を図る。金融機関や決済サービス提供者(PSP)が各国の規制要件を遵守しながら、低コストでの即時清算を実現できる設計となっている。

3つの主要機能で機関利用を想定

同プラットフォームは機関利用を前提とした設計が特徴だ。高度な外国為替エンジンにより、銀行間仲介プロセスを最適化し、機関水準の為替条件での取引処理を可能にする。また、インテリジェント・リクイディティハブは、ステーブルコイン発行体や金融機関ネットワークなど複数の流動性ソースを接続し、状況に応じた最適な清算経路を自動選択する仕組みだ。

さらに、統合型リターンエンジンが清算プロセス中に発生する一時的な余剰資金の効率的活用を支援する。プラットフォームは単一API構成を採用しており、決済サービス提供者、デジタルウォレット、金融機関が容易に接続できる点も特徴となっている。

2026年後半の本格展開を予定

Ratioは現在、一部の機関パートナーとともにPhase 1の展開を進めている。決済サービス提供者および清算ネットワーク向けAPIの本格的な提供拡大は、2026年後半を予定している。同プロジェクトのChief Stablecoin OfficerであるJohn Cho氏は、「アジア市場においては、各国の規制環境や金融構造に対する深い理解が不可欠だ。Ratioはこうした条件を踏まえて設計されたインフラであり、複雑化した決済構造を整理し、機関利用を前提とした信頼性の確保を目指している」と述べている。

Kaiaエコシステムを基盤として、アジア地域におけるユーザー接点およびパートナーネットワークと連携しながら、インフラの拡張を進める方針だ。

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