地政学的な懸念が再燃するなか、RaveDAO(RAVE)は市場全体の流れに逆行し、過去最高値を更新した。
このトークンは過去24時間で2桁を超える急騰を見せ、直近1週間だけで価値が2200%以上上昇するなど、上昇の勢いを継続している。
RaveDAO(RAVE)、市場全体の下落傾向に逆行
RaveDAOはWeb3エンターテインメント集団のユーティリティトークンである。同プロジェクトは暗号資産、音楽イベント、コミュニティ所有を組み合わせ、NFTやトークン、コミュニティガバナンスを通じてユーザーを暗号資産へと導いている。
BeInCryptoマーケットのデータによれば、このアルトコインは24時間で180%以上急騰し、6.4ドル超の過去最高値を記録した。これは暗号資産市場全体が2.68%下落したことと対照的な動きである。本稿執筆時点で、価格は5.9ドルへとやや調整した。
この高騰によって時価総額は14億ドルを突破し、暗号資産市場全体で1日の最大上昇銘柄となった。24時間の取引高は4億6800万ドルで、前日比145.20%増加を記録。
オンチェーンデータがRAVEの急騰に疑問
高揚感が続く一方で、複数のアナリストがこの急騰の性質に懸念を示している。アナリストのジェレミー氏によると、2つのウォレットが過去数か月間、RAVEトークンをそれぞれ1000万枚ずつ、価格が0.50ドル以下だった時期に蓄積していた。
両ウォレットはその後、保有していたトークンを同じタイミングでBitgetへと移動させており、その時期はトークン価格のピークと一致していた。
「この急騰中に特段の発表はない。オンチェーン動向を見ると操作の痕跡がある」と、別のアナリストは記している。「急騰が始まった直後、2つのウォレットがBitgetに1858万RAVEトークンを投下した。これらのウォレットはトークンの発行アドレスと関連している。」
オンチェーンアナリストのEmberCN氏は、疑わしい価格操作戦略について、より詳細な分析を最近発表した。
「RAVEはこの数日間の急騰で“欺瞞”戦略をとったようだ。直近3日間では、まず3058万RAVE(4200万ドル)をBitgetへ送金し、資金をショートへ誘導。その後2日間で、3194万RAVEをBitgetからオンチェーンに引き上げ、Bitgetおよび他取引所で現物価格を強引に押し上げている」と投稿している。
RAVEの2桁を超える高騰は、今週の市場で際立った特異な存在となった。これらの上昇分を維持できるかが、今後の焦点である。