過去1か月間、市場資本の流れはイーサリアムに有利に働いてきた。しかし、市場は今、転換点を迎える可能性を示唆している。次の資本流入先として有力視されているのはドージコイン(DOGE)である。
ドージコインが有力な候補となる理由は何か。その可能性を示す最新の動きを以下に整理する。
Sponsored個人投資家、ドージコインETFへの期待でDOGEに注目
ドージコインにとって最も注目すべき指標の1つは、短期保有者供給(STH Supply)である。この指標は上昇しており、短期投資家がDOGEを積み増しし始めていることを示唆している。
STH Supplyは、155日未満の期間ウォレットに保有されているDOGEを測定する。この指標の増加は、新規投資家からの資本流入を反映し、結果として買い圧力を高める傾向がある。
Alphractalのデータによれば、過去のチャートでは2017年と2021年にドージコインのSTH Supplyが急増していた。これらの期間は、DOGE価格が倍増した爆発的なブル市場と重なっている。

2025年9月初旬、STH Supplyは減少局面を経て再び上昇に転じた。まだ強いトレンドとは言えないが、このシグナルはDOGEへの新規資本流入を示唆しており、過去のサイクル同様に価格上昇の地ならしとなる可能性がある。
短期保有者の供給が増加し続ければ、ドージコインは上昇する可能性がある。そして、蓄積はすでに始まっているようだ。歴史的に、STH Supplyが増加するたびに、ドージにとって激しいブル市場を引き起こした。最近、この指標は上昇しており、トレンドが続けばミームコインにとって非常に有望だ —— Alphractal創設者 ジョアン・ウェドソン 出典
9月の資本流入を支えるもう一つの要因は、DOGE ETFの承認に対する投資家の期待である。
予測市場Polymarketによると、9月までにDOGE ETFが承認される確率は今年最高の90%超に達し、新高値を更新した。
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最近、Rex SharesとOsprey Fundsは、人気ミームコインのパフォーマンスを追跡するETF「DOJE」のローンチを発表した。
DOJEは、象徴的なミームコインであるドージコイン(DOGE)のパフォーマンスに投資家が触れることを可能にする初のETFとなる —— Rex Shares 出典
ただし、DOJEはビットコインやイーサリアムで既に承認されているスポットETFではない。承認プロセスを迅速化するために設計された40-Act ETFである。
一方で、SECはGrayscale、Bitwise、21Sharesなどが申請したスポット型ドージコインETFの審査を続けている。同時に、テクニカルアナリストは拡大型ウェッジパターンを指摘し、DOGE価格が年末までに1.4ドルに達する可能性を示している。