XRPは17日に3.65ドルの高値を記録した直後、リップル共同創業者のクリス・ラーセン氏が約5000万XRPを複数のアドレスへ移転したことが判明した。ブロックチェーン分析を手がけるZachXBT氏によれば、そのうち約1億4000万ドル相当が中央集権型取引所およびオフランプサービスへと送付された。これを受け、XRPの価格は高値から11%以上下落した。。
チャートが示すXRP価格下落との明確なオンチェーン相関
この動きは市場の変動を引き起こし、創業者関連のウォレットに対する監視が再び強まった。
CryptoQuantのオンチェーンデータによれば、ラーセンのウォレット活動は7月17日から24日にかけて急増し、XRPのピークとその後の下落と一致した。
この期間中、ウォレットの累積残高は大幅に減少した。
一方、XRPの価格は迅速に反応した。アルトコインは3.65ドル近くの局所的な高値から3.25ドル未満まで下落し、その後部分的に回復した。
この傾向は、以前の市場サイクルで見られた行動を反映している。特に、2017年から2018年のブルランでは、創業者ウォレットからの流出が価格のピークと一致した。
また、オンチェーンデータによれば、ラーセン関連のウォレットは依然として28億1000万XRP以上を管理している。この残高は現在の価格で約84億ドルに相当する。
これは、特にオープン市場で追加の売却が行われた場合、トークンに対する構造的な重荷を生む。
これらの移転のタイミングは、XRPの過去最高値から数日後であり、意図的な利益確定戦略を示唆している。
2012年の合意が初期XRP配分の詳細を明らかに
さらに背景を加えると、リップルの創業者であるクリス・ラーセン、ジェド・マケーレブ、アーサー・ブリットの間の2012年の合意が最近SNSで再浮上した。
その文書は、ブリットが全XRP（当時はリップルクレジットと呼ばれていた）の2%を付与されたことを確認している。
また、会社の承認なしにリップルプロトコル上で開発する生涯の権利も与えられた。
この合意は、XRPの初期の集中配分を強調している。また、初期の内部者間での供給の集中に関する継続的な懸念を強化している。
インサイダー活動が2018年の市場行動と比較される
ラーセンの移転のタイミングと規模は重要である。オンチェーンチャートは、このウォレットからの最後の大規模な流出がXRPの2018年の歴史的なピーク付近で発生したことを示している。
その歴史的な背景は、内部者による価格抑制に関する懸念に重みを加えている。
それでも、XRP市場は回復力を示している。売り圧力にもかかわらず、XRPは今四半期の大規模トークンの中で最も好調なパフォーマンスを見せている。
短期的な売り圧力が最近の下落を引き起こしたが、技術的指標は3ドル付近での強いサポートを示している。トレーダーは現在、3.40ドルから3.50ドルの範囲を超える反発の確認を待っている。
しかし、創業者の活動の目に見える影響により、市場のセンチメントは慎重なままである可能性がある。
将来の売却がOTCや機関デスクを通じて行われる場合、その影響は軽減される可能性がある。
創業者の管理下にある供給が数十億に上るため、将来の価格動向はこれらの資産の透明性と責任ある管理に依存する可能性がある。
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