リップルのRLUSDステーブルコインは6月、暗号資産の世界で最も急成長している資産の1つとして着実に勢いを増している。
DeFillamaのデータによれば、RLUSDの流通供給量は今月47%増加し、6月には4億5500万ドルに達した。これは、今月だけで供給量が1億5000万ドル以上増加したことを意味する。
リップルRLUSDが上昇、イーサリアム供給量4倍に
データによると、RLUSDの供給量の約3億9000万ドルがイーサリアムネットワーク上にあり、6500万ドルがリップルのXRPレジャー上にある。
特に、イーサリアム上のステーブルコインの供給量は、Token Terminalのブロックチェーン分析プラットフォームによれば、1月以来約4倍に増加している。
市場アナリストは、RLUSDの印象的な市場成長に寄与するいくつかの重要な要因を指摘している。
主な要因の一つは、ドルに裏付けられたステーブルコインに対する明確な規制ガイドラインを提供する米国GENIUS法の成立である。
この法的枠組みにより、明確に定義された規制の下でのステーブルコイン発行が可能となり、セクターのさらなる成長が期待されている。
さらに、米国証券取引委員会（SEC）とのリップルの法的地位の改善が、業界におけるRLUSDの魅力をさらに高めている。
5年間の法廷闘争の後、リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、同社がクロスアピールを取り下げると発表した。この動きは、長引く法的紛争の終結を示唆している。
これを考慮すると、市場の観察者は、RLUSDが業界プレイヤーにとって信頼できるステーブルコインとしての信頼を強化すると予想している。
リップルは2024年12月にRLUSDを、規制基準を満たし、グローバルなアクセスを提供する米ドル連動のステーブルコインとして立ち上げた。このデジタル資産はニューヨークの信託会社ライセンスの下でミントされ、短期国債と現金で裏付けられている。
米国の法制上の進展に加え、RLUSDはドバイ金融サービス庁（DFSA）からも承認を受けており、ドバイ国際金融センター（DIFC）を規制している。
この承認により、DIFC内の企業は、支払いや財務管理を含むさまざまな仮想資産サービスにRLUSDを使用できる。
DIFCには約7000の登録企業があり、中東、アフリカ、南アジアの主要な金融ハブとして機能している。この位置づけにより、これらの地域でのRLUSDの広範な採用が期待される。
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