本日アメリカ時間未明、SECはアルトコインETFの発行予定者に対し、Form 19b-4の申請を撤回するよう要請した。XRP、ソラナ、ライトコイン、カルダノ、ドージコインのETFは、早期承認の可能性がある。
もっとも、これらのETFの一部はSECの最終判断期限が迫っていた。特にLTC関連商品は今週中の決定が必要だった。発行者が既存の申請を取り下げれば、この緊急性は薄れる恐れがある。
SponsoredアルトコインETF上場基準
今月初め、SECがETFに関する新しい上場基準を承認したことは、新規アルトコインETFにとって追い風と受け止められた。
BTCやETH関連商品から資金が流出する中、アルトコインが存在感を高める余地がある。SECの新たなスタンスが投資家心理を押し上げている。
複数の情報筋によれば、SECは複数のアルトコインETF発行者に対し、Form 19b-4の申請を正式に取り下げるよう指示した。
対象はXRP、ソラナ、カルダノ、ライトコイン、ドージコインの5資産である。XRPやドージコインは直近で大きな進展を見せたものの、完全なスポットETFには至っていない。
一見するとSECの要請はアルトコインETFに前向きなシグナルだ。旧来の申請プロセスを廃止すれば、新たな承認が加速する可能性がある。
新たなETFの波が暗号資産市場を押し上げる可能性もある。
Sponsored新たな遅延戦術か
一方で懸念もある。多くのForm 19b-4申請は最終判断期限を目前に控えていた。SECは今週中に一部製品について明確な決断を下すはずだった。
しかし、SECの新指示により、ETF専門家はアルトコイン承認プロセスの進展速度について不透明さを指摘している。
発行者が申請を撤回すれば、拘束力のある最終期限は事実上棚上げとなる。
言い換えれば、これはポジティブなシグナルであると同時に、新たな遅延戦術とも解釈できる。2か月前、SECはアルトコインETFを承認した直後に、異例の遅延を発表した。
当時も最終締切を目前に控えていたが、異例の対応で緊急性が取り除かれた経緯がある。
現時点では、発行者が既存のForm 19b-4を実際に撤回するかどうかは不明だ。複数の締切がなお拘束力を持つ可能性も残されている。