SECはイーサリアム上場投資信託（ETF）のオプション取引承認の決定を延期した。
規制当局は審査期間を60日延長し、新たな期限を4月9日とした。
SEC、イーサリアムETFオプション承認3度目の延期
2月7日、SECはイーサリアムETFがオプション取引可能かどうかの判断を再び延期したと発表した。
これは2024年9月と11月の延期に続く3度目の延長である。市場への影響を評価し、一般からの意見を集めるために、21日間のコメント期間を設ける必要があると述べた。
“委員会は提案された規則変更の承認または不承認のための期間をさらに60日延長する。提案された規則変更とそこで提起された問題を考慮するのに十分な時間を確保するために、より長い期間を指定することが適切であると判断した。”とSECは述べた。
この遅延は、Bitwiseを含むいくつかの主要企業、Grayscale、Ethereum Mini Trust、BlackRockの申請に影響を与える。SECは、最終決定を下す前により包括的なレビューを行うための延長であると強調した。
この決定は、Cboe BZX Exchange Inc.による提案に対する一般からのコメントを求めた規制当局の以前の要請に続くものである。この提案は、FidelityのスポットイーサリアムETFに関連するオプションの上場と取引の承認を求めている。
オプション契約は、特定の価格で資産を買うまたは売る権利を提供するが、義務はない。これらの金融商品はリスク管理と価格投機において重要な役割を果たす。
アナリストは、イーサリアムETFオプションの導入が機関投資家の採用を加速し、市場効率を向上させる可能性があると考えている。特に、同様の規制枠組みはすでにビットコインETFや金のような商品担保資産に適用されている。
一方、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナスは、承認は可能性が高いが、遅延はSECの指導者交代の進行中の変化に関連している可能性があると示唆した。
“SECはスポットイーサETFオプションを延期している。あまり深読みしない方がいい、最終的には承認されると思うが、アトキンスが確認されるまで待っている可能性が高い。”とバルチュナスは述べた。
元委員ポール・アトキンスは、ゲイリー・ゲンスラーの後任としてドナルド・トランプによって指名され、上院の承認を待っている。同氏の任命は、より暗号資産に友好的な規制アプローチへの潜在的なシフトとして広く見られている。
継続する不確実性にもかかわらず、スポットイーサリアムETFの需要は増加し続けている。SoSo Valueのデータによれば、これらのファンドは5日連続で純流入を記録し、導入以来の総投資額は30億ドルを超えている。
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