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シャープリンク、イーサリアム戦略で収益急拡大=第3四半期利益は1億430万ドル

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Shigeki Mori

13日 11月 2025年 18:08 JST
Trusted-確かな情報源
  • SharpLink Gamingは、2025年第3四半期の収益が1,080万ドルとなり、前年同期比で1,100%増となったと報告した。これは、同社のイーサリアムトレジャリーストラテジーによる利益である純利益が1億430万ドルに達したためである。
  • 会社のETH保有数は、2025年11月9日までに861,251トークンに増加し、暗号資産は9月30日時点で総額約30億ドルである。
  • SharpLink社は、ConsensysのLineaプラットフォームにて、ether.fiとEigenCloudを通じてDeFiのイールド生成を目的に2億ドルを投資することを約束した。また、FalconX、Bain Capital Crypto、JPMorganから役員を任命した。
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SharpLink Gamingは2025年第3四半期に1080万ドルの収益を計上し、前年同期比で1100%の増加となった。イーサリアムに特化した投資戦略が純利益を1億430万ドルに押し上げた。

同社の保有する暗号資産総額は約30億ドルに達し、9月30日時点のETH保有量817747トークンから、11月9日には861251ETHに増加している。

ETH戦略が牽引する財務実績

SharpLinkの大胆な財務戦略が同社の財務見通しを大きく変えた。2025年9月30日に終了した第3四半期では、純利益1億430万ドル、1株当たり0.62ドルを報告。これにより、昨年の同四半期に記録された約88万5000ドルの純損失とは対照的な結果となった。

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収益の急増はETHの価格上昇と、同社が機関投資家向けにイーサリアムを提供する方向に転換したことを反映。2025年9月30日時点で、SharpLinkは現金1,110万ドルと、USDCステーブルコイン2670万ドルを保有していた。同社はまた、かなりのETHを保有し、その大部分を利回り生成のステーキングメカニズムに投入して、リターンを最適化した。

SharpLinkは15億ドルの自社株買いプログラムを開始し、この四半期中に3160万ドルをかけて1,938,450株を買い戻した。2025年10月には市場価格に対して12%のプレミアムで7650万ドルの直接株式公開を完了し、ETHに関連した株式への投資家の需要を示した。これらの動きは、同社の財務モデルと機関投資を誘致する能力への信頼を示す。

ETHのDeFi利回り戦略への導入

SharpLinkの戦略の中心には、コンセンシスのLineaプラットフォームにイーサリアムを配置するための2億ドルのコミットメントがある。これはzkEVM Layer 2ソリューションであり、低コストで高速な決済を実現し、フルイーサリアム互換性を提供。Lineaの公式ウェブサイトによる研究では、このネットワークは一般的なzkVMよりも10倍速いゼロ知識証明を達成し、DeFiアプリケーションに優位性を提供するとされる。

SharpLinkは、Linea上で機関投資家向けのステーキングとリステーキングサービスにether.fiとEigenCloudを活用。EigenCloudのブログでは、2億ドルの配置がEigenLayerのActively Validated Services(AVS)を通じたリステーキングと流動的ステーキングを融合し、通常のステーキング報酬に加えて追加の利回り収入を得る方法を説明。アンカレッジデジタルがカストディを提供し、コンプライアンスとセキュリティを確保。

このアプローチは、2025年の上場企業がDeFiプロトコルを利用して財務収益を向上させるトレンドを反映。Layer 2インフラとリステーキングへの参加により、SharpLinkはイーサリアムへの長期的な露出を維持しつつ、利回りを生成することを目指す。同社の早期のzkEVM技術採用は、イーサリアムのスケーリング開発と財務戦略を一致させる。

さらに、SharpLinkはSuperstateとのパートナーシップを通じてイーサリアム上でトークン化されたSBETを開始し、オンチェーン活動を拡大し、株主がイーサリアムエコシステム内で関与する新しい方法を創出した。

役員人事と戦略的展望

SharpLinkは指導者チームを拡充し、主要な金融および暗号資産企業からシニアプロフェッショナルを任命。マシュー・シェフィールドが最高投資責任者に、マンディ・キャンベルが最高マーケティング責任者に、マイケル・カマルダが最高データ責任者に就任。これらの新任者はFalconX、Bain Capital Crypto、Consensys、JPモルガンからの経験を持ち、同社の資産管理、機関投資家とのパートナーシップ、ブロックチェーンインフラへの焦点を強調。

SharpLinkは2025年11月13日午前8時30分(東部標準時)に第3四半期の業績と見通しを話し合うためのカンファレンスコールを予定している。投資家やアナリストは、同社の利回り生成モデルの持続可能性、上場暗号資産の規制動向、DeFiプロトコルへのさらなる資本投入の可能性について検討する見込み。

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