柴犬コイン(SHIB)が2026年相場を強含みで滑り出した。年初から1週間で価格は約30%上昇し、2025年12月31日に付けた直近安値からの上昇率は約48%に達した。低迷が続いた前年から一転した値動きとなり、暗号資産市場では短期的な反発局面として注目を集めている。
もっとも、オンチェーンデータを分析すると、今回の上昇は中長期の下落トレンドが一時的に中断した段階にとどまる可能性がある。相場を押し上げる主体が限定的で、大口投資家や長期保有層の本格参入は確認されていない。需給構造が変化しない限り、持続的な上放れに転じるかどうかは見極めが必要となりそうだ。
柴犬コイン急騰、けん引はミームコイン業界
SHIBの急騰はミームコイン全体の急上昇と強く連動している。過去7日間でミームコイン全体は約23%上昇し、ミームシーズンインデックスも約80%に達している。これは短期的なミームブームが起きやすい水準。
Sponsoredミームシーズンインデックスは、現在11月初旬の水準に近づいている。その後は調整が生じた。
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これは、SHIBの動きがプロジェクト固有の買い集めではなく、セクター全体のベータ投資として売買されていることを意味する。ベータラリーでは、資金は個別銘柄への信念による投資ではなく、流動性の高いミームトークン全体に広がる。
クジラ動向もこの見方を裏付ける。12月31日以降、クジラ保有のSHIBは約667兆2000億トークンから666兆2000億トークンへ減少し、1兆SHIBの減少となった。現価格換算で、これは約9百万ドル分の売却。
クジラは急騰局面で強気相場に乗じて売ることが多い。今回はクジラの売り圧力でも価格が抑えられず、より広範なミーム資金流入が吸収した。これは明確なベータラリーの兆候。
つまり、2026年初めのSHIBの急騰は新たなクジラ買いではなく、ミーム業界全体の勢いが主因。ただし、個人投資家の買い支えもあり得るのではないか。
Sponsored Sponsored調整の要因は利益確定売り、パニックではない
オンチェーンのコイン動向を見ると、個人投資家による買い支えは見られない。
「Spent Coins Age Band」は全保有層のオンチェーン移動トークン数を追跡する。12月31日から1月7日までに、SHIBの移動トークンは約2689億枚から7471億枚に増加し、約178%の上昇。
これは、複数の保有年数層がこの上昇局面で売却や移動を進めていたことを示す。ベータ主導のラリーでは、慌てた投げ売りにならず利益確定が進む傾向がある。その流れで上昇は冷やされ、SHIB価格は強気のポール&フラッグ形状の中で横ばいへ。
その後の推移がより重要になる。1月7日以降、移動トークン数は7471億枚から1460億枚へ急減、約80%の減少。同時に価格は横ばい移行。この動きは、利益確定がほぼ終了し投げ売りなどのパニックは起きていないことを示唆。
Sponsored今後、ラリーの再開には積極的な買いが必要。売り圧力は和らいだが、新たな需要が現れなければ上抜けは難しい。
柴犬コインが1-3月期で上昇を狙うには何が必要か
モメンタム指標を見ると、価格の押し目は基本線であった。
相対力指数(RSI)は1月初旬に隠れた弱気ダイバージェンスを示し、戻し局面を予兆。RSIはモメンタムの強さを計測し、12月7日〜1月5日にはRSIが上昇する一方、柴犬コインの価格は高値を切り下げていた。
しかし、反落にもかかわらず、資金流入出を示すMoney Flow Index(MFI)は下落傾向。現在、MFIは価格とともに低下しており、押し目買いが積極的に入っていない状況。この動向は、ブレイクアウトへの期待にとって最も大きな否定材料。
本格的なブレイクアウトを第1四半期に狙うためには、この状況が変わる必要がある。また、前述したコインの取引量も低水準を維持する必要。
価格面では、SHIBは0.0000091ドル以上での力強い日足終値を確定させ、続いて0.0000095ドル超えでの確認が必要。モメンタムが回復すれば、前回の上昇(ポール)から導き出されるターゲットは0.0000135ドル。
突破の過程では、心理的節目となる0.0000100ドル水準が主なレジスタンス。
下値では、0.0000088ドル付近にサポートが位置し、続いて0.0000080ドル、0.0000078ドルが控える。これらを下抜ければ、価格構造が弱体化。
現状では均衡状態。ミーム銘柄らしい上昇であり、反落は利確とRSIの乖離に合致。第1四半期のブレイクアウトは、資金流入(MFI)の改善と押し目買い参入が条件。