柴犬コイン(SHIB)は、9月の急落で投資家利益の約18%を失った後、回復の兆しを見せている。
市場のセンチメントが再び強気に傾く中、売り圧力の減少と新規需要の増加が重なり、SHIBは失地回復に向けた態勢を整えている。
柴犬コイン投資家は強気モード
SHIB反発を支える最大の要因の一つが、ネットワーク上の新規アドレス数の急増だ。過去数日間で新規アドレスの増加率が顕著となり、約2か月半ぶりの高水準を記録している。
Sponsoredこの指標は、プロジェクトへの新規関与者を測るものであり、SHIBへの関心が小口・機関投資家双方の間で再燃していることを示す。新しいウォレットの増加は、資本流入とユーザーベース拡大のサインとされる。
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マクロ的視点でも、柴犬コインの基調は安定している。HODL Cavesデータによると、長期保有者の売り圧力は依然として限定的だ。1年以上保有しているアドレスの中央値リターンは0.85倍と、まだ十分な利益確定段階にないため、売却動機が薄い。
このため、長期投資家はポジションを維持し、保有を継続する傾向が強い。売り圧力の抑制は価格の安定化につながり、SHIBが段階的に回復するための基盤を形成している。
SHIB価格、回復への動きが継続
執筆時点でSHIBは0.00001285ドルで取引されており、この価格帯を確固たるサポートとして固めつつある。9月に喪失した18%分の下落を取り戻すには、あと11%の上昇が必要だ。現在の強気基調が維持されれば、完全なリトレースが視野に入る。
回復完了のためには、0.00001428ドルまでの上昇が鍵となる。その過程で0.00001336ドルおよび0.00001391ドルの抵抗帯を突破する必要があるが、新規アドレス増加と売り圧力低下を踏まえれば、このシナリオは現実的だ。
とはいえ、市場が再び弱気に傾けば、SHIBは0.00001209ドルのサポート割れリスクに直面する。その場合、0.00001161ドルまでの下落が視野に入り、現在の上昇トレンドが一時的に無効化される可能性もある。